北九州市中学校PTA連合会の研修会に参加した際、事例報告をされた
板櫃中学校副会長の倉光さんのお話に心うたれました。で、アポとって今回ブログにアップすることをご了承いただき、ご紹介させていただくことになりました。三人のお子さんをお持ちの団塊ジュニア世代の男性です。
なんでESDなのかというと・・・。
校内の花壇整備を通じて持続可能なPTA活動に取り組んでおられる方なのです・・・。
ホームページをご参照ください。
http://www.kita9.ed.jp/itabitsu-j/
*花壇整備を始めたきっかけは?
「学校長が一人でしていたのをPTAが協力することになり、ならば、全PTAに呼びかけてみようということになりまして。保護者は子どもが中学生になると小学校のように学校に行く機会が減ります。子どもたちの学校はどんなところか、子どもたちがどんな顔をして学校にいるのか知るチャンスをつくりたかった。まだ参加率は低いですが、
おしゃべりできて楽しいヨ!と皆さんに呼びかけています。」
*楽しいからPTA活動に参加して、というのは画期的ですね。
「事例発表の感想に、ふざけているのかっ?とかおしかりの声もありました(笑い)。PTAは子どもの健全育成のための会ダロッ!という感じでしょうか。でも、去年こうしたから今年もこうする、という年中行事をこなすのに命かけてるようなPTA活動では、好きな人がやってれば?という感じで、もう誰も参加してくれない。
持続可能ではなくなる危機感を持っていました。それにどうせやるなら(役員を)みんなが楽しめるPTAにしようと。」
*PTAが持続可能でなくなるという感触をもたれたのですね。
「私の住んでいる地域は少子高齢化が進み、自治会加入率も減っています。マンションが建ち、
お隣の顔も知らない、という人も増えているようです。PTAどころか、地域が持続可能ではない時代がやってきました。PTA活動を通して地域活動にも積極的に参加するよう心がけています。と言っても、まつりのあと、飲み会を計画したり、顔を出したりしているだけですが(笑い)。」
*働き盛りの年代は地域活動の協力したくても、時間的に無理、それならいっそ顔を出すのをやめておこう、という人が多いと思いますが。
「
できることだけ、できるときに協力する、というスタンスでいいと思います。飲み会だけでもいいから出でおいで、と皆に呼びかけていますよ。子どももついてくるなら連れて行きます。町内の顔役さんたちと親睦を深めて、子どもの育ちにもかかわってもらい、何かあったら相談も。」
*子どもを飲み会に連れていくなんてケシカランッ・・・と私のような昔堅気のPTAは思ってしまいますが・・・。
「大人が地域活動に楽しそうに参加している姿をみせるのは重要なことです。
子どもに将来の自分の姿を想像させるいい機会だと思います。
人は好き勝手に生活しているように思いがちですが、実は家庭・地域という小さなコミュニティーで生活しているのです。どこかで人と人とがつながって生きていることを子どもにも感じてもらいたい。そこから
持続可能な社会が築けるのではないかと思っています。」
・・・まじめに「自称、不真面目な活動」に取り組む倉光さん。ありがとうございました。
ゲーム世代の子どもたちは、人づきあいが苦手だったり、面倒がる子どもが増えている気がします。その子たちが大人になったとき・・・想像するとちょっと怖くなります。
個人、家庭、地域、国、世界はすべてつながっています、そしてすべて人が創っているのです。互いの違いを認め合い、尊重しあう心を育むために自分ができることは、まず、お隣さんとのコミュニケーションから、でしょうか。

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