2011/3/6  23:14

心理的な問題  

 前の項までで挙げた事は、論理的な問題ではないのではないか、心理的な問題なのではないかという指摘もあろう。

 その通りだ。

 しかし、商売や経済にとって心理的な問題は見過ごせないどころか、それが大きなファクターなのである。

 図書館も無料とはいえ、商売(サービス業)の一種である。無駄な選択肢は取るべきではない。

 スーパーと100円ショップの組み合わせは成功しても、デパートと100円ショップの組み合わせは成功しないのだ。そういうところを良く見極めないといけない。

 デパートと100円ショップの組み合わせを成功させようと思ったら、デパートがスーパーにならなければならない。

 こういう乱暴な話が通るなら、帯屋町のような商店街とイオンのようなショッピング・センターと合築したものでもつくった方がよいという話になる。そういうことを関係者は「良し」とするのだろうか?

 もし、そうなら帯屋町がイオンの横に移転すればよい。

 県立図書館と高知市民図書館がそれぞれ特長を出した方がいいように、帯屋町はイオンと違う特長を出せばよいのだ。

 ショッピング・センターは今、全国どこにでもある。それで、ダメになってしまった商店街と生き残っている商店街とあるのだ。

 「差別化」ということがキー・コンセプトだ。

 市町村の図書館と都道府県の図書館にも大きな違いがあるのだ。(差別ではないが)

 一言で言えば、先に行く図書館は市町村の図書館、頻繁に行く図書館は市町村の図書館、都道府県の図書館は市町村の図書館で足りない場合に行くところである。

 市町村の図書館で足りてしまう場合は行く必要がない。

 結論から言ってしまえば、都道府県民の中には都道府県立図書館には用がないという人も出てくるだろう。しかし、そういう人も身近な市町村の図書館を使えるようになることが理想である。都道府県立図書館はその身近な市町村の図書館をバックアップする。

 都道府県の図書館が市町村の図書館と違いがなくなってしまったら、たとえ少数であるとしても、「私は思い切り勉強したい」という人が行く図書館が高知県内にはなくなってしまうのである。これは大変な問題だ。

 大学図書館は、以前にも書いたが、電子ジャーナルなどにお金がかかってしまい、十分本を買えなくなってきているのである。大学図書館にとっても、まともな都道府県立図書館がなくなるのは困るのである。

 そんな専門的な本は自分や会社で買えばよいという人もいるだろう。それならそれを実行していただきたい。

 そんなことでは今日の競争社会を生き残れない。

 なぜなら、今日のマーケットにしろ課題にしろ複合的なもので自分の専門領域だけでは対処できないからだ。総合的な情報資源が必要なのである。

 ビジネス支援を本当に図書館にさせたいなら、県立と高知市民図書館との合築はワーストの選択である。
2



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ