2011/2/19  18:40

読書権保障の要望書  

 障害者の生活と権利を守る高知県連絡協議会が要望書を新図書館基本構想検討委員会に提出したので、以下に掲載します。

(以下、要望書)

平成23年2月17日

新図書館基本構想検討委員会
 委員長 宮地弥典様

障害者の生活と権利を守る高知県連絡協議会
会長 正岡光雄


新図書館における読書障害者への読書権保障についての要望書
   〜公共図書館における障害者に対する「ユニバーサルサービス」実施を〜 


 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 私たち、読書障害者は、著作権法をはじめとする大きなバリアーによって、情報を得る機会を阻害され、そのことが文化や芸術をはじめ、就労や社会参加への大きな障壁となっています。
 平成22年1月には改正著作権法が施行されました。しかし、公共図書館による、公衆送信やマルチメディアデージー・各種コード化など、具体的な施策はほとんど動いていないのが実情です。
 今回、新図書館の構想には、読書障害の課題解決のため、真剣な議論と早急な施策をのぞみます。
 「新図書館構想検討委員会」における障害者サービスについては一向に論議されていないことが先日の「合同会」で明らかになりました。このまま推移するなら論議なしで終わる可能性も考えられます。
 公共図書館は多様な障害者へのサービスを実施することが著作権法改正における意義だと考えます。そこで、改めて次の事項を要望いたします。

@視聴覚障害者は情報障害者といわれるが、同時に読書障害者でもある。読書障害者には これらに加えて知的障害者、発達障害者(ディスレクシアを含む)、精神障害者等様々な 障害者が考えられる。全ての障害者が等しく図書館を利用できるように施策を行うこと が図書館の発展に欠かせない。
A設備及び必用なスペース(専用の部屋)等の確保について
 T盲聾者に対応して磁気ループ設置。
 U書架は1.8メートル以上の間隔を取って車椅子使用者の通行を確保する。また、その高さは低くし、下の段の照明を確保する。
 V閲覧台は昇降式とする。
 W書見台は電気スタンド付きとする。
 X対面音訳には専用の部屋を3室以上設ける。
 Y拡大読書器使用に対して、専用の部屋もしくは第三者から覗かれないようなカーテン等による仕切りを設ける。
 Z点訳・音訳ボランティアへの専用の駐車場の確保(通常は5台、研修会等では10台程度)。
 [紙媒体の書籍を含め、電子書籍やインターネット等の読書のため、Tテキスト化、U音声化(マイリード)、VPDF化、W音声パソコンを備えた専用の読書室の設置。
Bどこの公共図書館に於いても対面音訳を実施できるよう部屋の確保を図る。
 県下で唯一の点字図書館に行くことができる者は限られている、また点字図書館は点字や音訳の書籍しか置かれていない。
C在宅の障害者に対し図書の宅配を行うと同時に、著作権法改正によって可能になった公衆送信を行う。
D知的障害者、発達障害者(ディスレクシアを含む)、精神障害者等へのマルチメディア使用を可能にする。
E図書館員への手話、点字等の研修を実施し視聴覚障害者(盲聾者を含む)コミュニケーションを可能にする。
F障害者に関する資料を多く所蔵している、国立国会図書館のデジタルアーカイブの利用を可能にする。
G布の絵本等「触る絵本」を作成し、障害者等に利用を図。また、自館での製作を可能にするための、職員への研修も実施する。
H以上の「公共図書館における、障害者へのユニバーサルサービス」について専門的に検討する、ワーキンググループを設置して下さい。
これらのことを検討の上ですべての県民が最良の文化を享受できる「新図書館」をつくられることを切にお願い申し上げます。


敬具
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