2011/2/22  18:49

図書館フォーラムの様子(『らいぶらりこ通信』より)  

 『らいぶらりこ通信』というミニコミがあります。このミニコミにフォーラムの様子がよく伝えられていましたので、許可を得て、ここに転載させていただきます。

『らいぶらりこ通信』号外(第7号)2011.2.17発行より転載しました。
(発行者の許可済み)
『らいぶらりこ通信』投稿先アドレス
libraryco.tsushin@gmail.com
(原稿は100文字以内、匿名OKです)

以下、転載

2月の新図書館フォーラムで発言した県民の声を、きちんと伝えて情報を共有するために、号外で掲載させていただきます。
※ご意見の要旨は、実際に各会場でフォーラムを聞いた通信手がまとめたものです。ご発言者の意図と異なるなど、お気づきの点はお知らせ頂ければ幸いです。

■高知市会場(高知城ホール2011.2.12)
賛成意見:4 反対意見:8 (計12)
他3名から科学館への意見あり。一般参加者:約120人

@(いの町・男性)
新しい県市の図書館構想はすばらしい。
・組織も施設同様、融合を。
・ハイブリッドで何十年先も高機能な図書館を。
・専門家とともに、運営に民間の力を。
A(高知市・男性)
追手前小敷地への建設は次の点から反対。
・高知の学びの発祥である追手前小敷地は、市民のオアシスに。市民図書館、点字図書館にとどめるべき。
・大駐車場が必要なのは県立図書館で、町中に大規模駐車場はなじまない。
・景観上、高くとも5階まで。点字、科学館もとなるとキチキチ。
・貴重資料の分散を。
・県市が力を入れているよさこい期間への対応は?閉館することはないと思うが。
B(高知市・男性)
時代時代の要請で場所(追手前小敷地)の機能が変わるのは当然で、合築に賛成。
・東京のひとつの区にも満たない人口の高知県に重複施設は不要。
・永国寺キャンパス整備、産官学連携施設等、他の施策との相乗効果を。
・県市図書館の機能が重複するなら、統合して充実を。機能が違うなら、同じ場所にあれば利用者には便利。どちらにしても合築が良い。
・図書館という名称より、複合施設にふさわしい名称を。
C(高知市・男性)
8年前からこの問題に関わってきた。
・図書館は県民の財産であり、県民の便益が第一。
・駐車場は追手前小半径200メートル以内に1886台あり、余裕。
・図書館は足し算でなく、科学館等とかけ算で考える。
・機能は場所には拘束されない。
D(高知市・男性)
・県市民の意見を反映した、中・長期の図書館振興計画を作れ。
・中間報告書案は、図書館がやるべき当然のことを言っているにすぎず、どう実行するかのプロセスが抜けている。施策を実行する担保を示せ。
・資料費は予算をつければいいが、人材はすぐには育たない。
・ぎちぎちでなく、もっとゆとりある施設整備を。
E(高知市・男性)
・中間報告書案の障害者サービスの項の表現は、消極的で主体性に欠ける。
・あの場所で、複合施設が可能か?単独整備で、障害者にきめこまかなサービス、それが課題解決型図書館といえる。
F(高知市・男性)
・18億削減といえば、世論調査で多くの県民が合築に賛成するのは当り前。
・13000平米を15000平米にすると8〜20億円かかり、100台分の駐車場で10億円。削減話がいかにデタラメか。かるぽーとの建設費は120億が195億にふくらんだ。
・1月21日、教育長と交渉。図書館建築に詳しい委員の13000平米では無理との意見に、教育長はその時、増やす気はないと断言したのに、直後の新聞に15000平米の事務局案が出た。県民を愚弄するにもほどがある。
・高知市民以外は、なぜ高知市だけに肩入れするのか不満。
・総館長案では、市民図書館が県に乗っ取られるのではと懸念。
G(高知市・女性)
昨年8月のトップ合意報道に怒りを覚えた。
・県市民に情報提供がなく、主権者である県市民の思いを集める努力もしていない。
・追手前小敷地には市民図書館の誇りと伝統を受けついでほしい。「市民の図書館」の石碑とともに。
・四万十市の70代男性は、120キロの距離を県立に通う。この悲哀のためにも立派な県立図書館を。
H(高知市・男性)
人が集まりやすい中心市街地にできる施設は大いに期待。
・県市民のワンストップ化。普段利用している図書館のことしかよく分からないが、一カ所で最高のサービスが受けられるのは有難い。
・分業により、県が市町村と学校図書館支援に専念でき、専門性が高まる。司書はもちろん、多様な専門家が数年で異動せずに。
・産学官センター、科学館など周辺施設との連携による相乗効果。
I(南国市・女性)
単独でそれぞれに整備を。
・ワンストップは物理的に便利なだけ。その時に自分の求める資料、自分の行動により、選ぶ図書館が違う。ポストの数ほどの図書館を。
・合築で建設中の空白期間はどのくらい?大変な労力。
・立派な報告書、答申であっても、できた図書館はそれにほど遠いという例を県外で見ている。
・県立職員を窓口に派遣というのは、軽々しい。きっちり窓口をやって、図書館がどうあるべきか利用者から吸い取ってほしい。
・図書館職員の声を聞く場を設けて。職員は遠慮があるし、今日も図書館は開いていて会場に来れない。
J(高知市・男性)
景観、費用面から反対。
・だんだん高層化、植樹計画がない。
・表参道はケヤキより高い物は建てない。それに倣ってほしい。
・城下町だから和風建築で。
・15000平米になると多分90億以上。合同庁舎(高知駅北)は10階、地下1階、駐車場100台、敷地9000平米、これが30億。これを見ると、(図書館は)見積りに問題があるのでは?
・駐車場は不要。特に地下は防災上も、また1台当り1000万もかかり不要。小規模な平地、民間活用で。
K(高知市・男性)
・4つをやるなら、一部事務組合に。
・今日言った理想的なことができるなら、今からできるはず。建物がなくても運営はできる。
・追手前小敷地は市民図書館と点字でいっぱい。4階がせいぜい、地下駐車場は高いから不要。
・建物が先だから「合築」、運営が先なら「統合」。検討委でつじつまを合わせているに過ぎない。
・鉄骨が安く、改造も容易。建物の命は50年、3分の1が本体建設費、3分の2がメンテナンス費。メンテナンス費が安くなる建物を。
・県立は図書館課とし、もっと権限を。
 (科学館への意見3名はスペースの都合で割愛します)

※また、参加者より「今まで当局に意見を出してきたが、返事をもらえない。このフォーラムも、意見を聞きましたのアリバイ作りにされたくないので、フリートーキングの時間がほしい」との声が上がり、4名の方が発言しました。
@県の姿勢をただしたい。昨年9月の意見募集に対し、県教委、県教育長に計画の無理さを訴えた。回答はなく、その後の教育長は「追手前小で合築」しか言わない。今回のパブリックコメントでは、取り上げるべき意見は取り上げる対応を。
検討委には、この計画が「物理的にできるかどうか」を検討してほしい。
中間報告書案は、図書館に関係ない人からすれば素晴らしくうつるが、図書館で仕事をしている人には当り前のことばかり。強いてメリットを言えば、県は土地代が不要、建物が安くできる、維持管理費が安くできる、の3つだけ。
追手前小敷地には市民図書館と点字図書館、シキボウ跡地には県立図書館、別棟で科学館、を提案する。
Aソフトバンク社長が「あと15年したらすべて電子図書、新聞も週刊誌も全部自宅で読めるようになる。」と。県立図書館建てて、わざわざ見にくる人が居るかえ?
これからコンピュータが進んで、先を見越したこと言う人おらん、全部地域エゴ、視野が狭い。全部批判。自分は関西人、向こうは必ず建設的なこと言う。だから高知県ワーストワン、何やってもだめ。民度の低さや、もっと賢うならないかん。
B合築と単独の比較の試算表で、県民を惑わすような数字がある。単独で県立の土地購入費を上げているが、これはあり得ない。土地開発公社が県の依頼で取得した土地で、図書館を作る作らないに関わらず、常に県民の肩へかかってきている(借金)。だから、図書館を作っても新たに県民が負担しないといけないものではない。この比較資料の中で、恣意的・誘導的に書かれている。
追手前小敷地に県が払うべき使用料は、50年間で12億7千万。高知市議会で副市長は「建築費へもぐりこます方法がある」と答弁。使用料をゼロにするのはおかしいと監査請求すると、監査委員は「そうと決まっていない」と言う。それならこの試算表へ上げなければならない。
C読書障害について。図書館は、障害者にも利用拡大するべき。対面朗読は身近な図書館でできるように。動けない在宅の障害者に、公衆送信が著作権法で認められた。
盲聾者に磁気ループ、マルチメディアデイジーなど、地元の図書館に窓を開いてほしい。

■四万十市会場(四万十市立中央公民館2011.2.11)
賛成意見:2 反対意見:7(計9)
一般参加者:約25人

@(いの町・女性) 
全国で例のない構想、半年での結論は拙速。十分な検証を。
・2002年の市民図書館単独構想は1年間に10回の検討委員会を開いた。
・フロア構成を具体的に出すべき。検討委員会や県民の声も入れ、それぞれどの程度必要か検証を。
・児童書の全点購入は市町村支援でもある。(滋賀県立に市町村用の全点閲覧スペース)
A(高知市・女性) 
1カ所ということは、1つしかないということ。ポストの数ほど図書館を。
・カード1枚というのが利便性なのか?
・合築したら、曝書期間は両方とも休み。利用者はどこへ行く?
・小中学校向けの児童書リストに県立図書館が関わっていない。これで今後の連携は大丈夫?
B(四万十市・男性) 
合築で県の読書環境の改善に早い解決を!
・現状では狭く、老朽化し、水準も低い。不十分なサービスで2館を維持せず、今こそやるべき。
・県市一体は全国初、両方の良さを発揮して。
・郊外は子どもや高齢者には不便。
・点字図書館と科学館も整備できる。
C(四万十市・男性) 
納得できる理由はコストのみ。基本構想は合築が前提だ。
・市民図書館は昭和30−40年代、北海道にも講演に来たほど先がけの図書館だった。
・県立は資料探しに使うなど、両館の機能やサービス範囲は違う。
・組織体制がちゃんとしていればうまくいく、と構想にあるが、現場への責任押しつけでは。
・ほとんどの四万十市民はこのフォーラム開催を知らない。市民から意見を聞くならここで資料見るだけでなく、中間も見たい。
D(四万十市・男性) 
課題もあるが、乗り切れない問題ではない。
・合築での協力、協同でいいものを作るのは良い。
・新聞・テレビぐらいしか情報がない。今日詳しく聞き、なぜ反対するのか疑問。
・財政の厳しさを考えても合築。
・年に数度、夫婦で買い物がてら高知市へ。商店街の近くに待つ場所ができるのは良い。
E(土佐清水市・男性) 
運営体制が大切。合築一体型では疑問だ。
・窓口を市民図書館でという「経営統合案」が示された。責任区分、役割調整にコストがかかる。
・指定管理者制度の導入を図りやすくなる危惧がある。
・市場原理のもとで、進めていいのか。
・高知駅前の「とさてらす」を県立図書館サービスの一環に。
F(四万十市・男性) 
狭すぎる。50年先を見ると、致命的な欠陥。
・この構想では狭すぎ、無理だ。子どもも縮こまる。
・県市のトップダウンも気に入らない。素人でも、もっと考えようがある。
・役人が器用に2つを1つにできるのか。
・コンパクトシティ化は間違い。
・商業利用もとんでもない話。当局の文化的意識の低さだ。
・東西軸の活性化と言うが、高知市だけのこと。県内は東西に細長く、回ると1日かかる。東西軸を言うなら、県東部と西部に1カ所ずつ、中規模の拠点図書館を作って。
・既成事実づくりのフォーラムなのでは。
G(四万十市・女性) 
市町村からも利用しやすい図書館を。
・負担なく県内外から本が借りられる物流システムは、市町村図書館の希望の光。これを始めた県立前館長の県図書館行政への提言は、今回の合築案に生かされているか。
・追手前小跡地に合築、が先ではなく、理念や方向付けが先。
・西部から家族で行くのに駐車場整備は必至。混雑する土日、プラネタリウムに子どもと行って車が入れるかどうか。
・窓口を市民図書館に任せるという。今の県立職員は積み重ねもあるが、何十年後、力のある司書が育つか心配。
H(高知市・女性) 
交通事情は、第一に考えるべき。高知の資源は人、県民誰もが利用しやすい図書館を。
・高知唯一の資源である「人」を養うのが図書館。県立図書館は、公共交通だけでなく車でも利用しやすい場所へ。交通事情は二義的ではなく根本に関わる問題。
・交通事情は外的要因。図書館が内部でどれだけがんばっても解決しない。日曜市ごとに休む覚悟なのか。交通事故も心配。
・追手前小跡地に合築するなら、シキボウ跡地に無料駐車場を作り、中の橋通りのバスルートを活用して。
・無料の公共サービスを提供し、1日いても追い出されないのは公共図書館だけ。そこを守るためにも駐車場を。
・香川県立は郊外にあり、文書館と合わせて駐車場約400台。
・強引な検討に疑問。県市トップの見識を疑う。
(意見発表は以上)
☆最後に四万十市の男性から、「この合築計画に再検討の余地はまったくないのか」との質問。答弁に立った検討委員長は「昨年の議会で、議論するにもどんな形の図書館になるのかわからないという意見が出て、3月まで基本構想を検討する経費予算をもらった。検討委員会は合築すればどうなるかという要請で検討してきた。最終的な決定は3月の県議会・市議会で決まる。」と回答しました。

■安芸市会場(安芸市総合社会福祉センター2011.2.13)
一般参加者:約35人
※安芸市へは通信手が行けませんでしたので、報告を載せません。ご了承ください。

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