2011/3/2  21:59

図書館合築はもはや理由を失っている  

 今日(2011年3月2日)の高知新聞朝刊26面によると、もともと合築による面積縮小によって18億1千万円削減できるとしていたものの、面積を見直し、さらに駐車場整備費を入れると19億6千万円追加で必要となったということだ。

 これでは、削減効果どころか、合築によってかえって、差し引き1億5千万円余計にかかるというものだ。

 さらに隣に書いてある記事で、新資料館の面積を確保するために、隣接する駐車場を14億9900万円で購入するとある。

 片一方で駐車場をつぶしてお金を払い、片一方で駐車場をつくるためにお金を払うのだ。この金額まで入れれば15億9900万円損することになる。

 県立図書館を県有地である高知駅前にでもつくれば、こんなことをする必要はない。追手前小敷地に新市民図書館と新資料館を一緒に整備すればよいのだ。そうすれば駐車場を購入する必要もない。

 だいたい、合築になったら、面積を減らせるということに大きな根拠はない。もともと複本が必要な本を除くと、県立図書館と市民図書館の蔵書の重複は4%程度ではないかと言われている。この程度で減らせる面積はごくわずかで1万7千平米から1万3千平米になったりしない。1万5千平米でも減りすぎである。

 閲覧室や集会室などが共用できるというのは浅はかな考えだ。なぜなら、土曜日曜は閲覧室は県立も市立もいっぱいなのだ。ということは、新しい図書館では両方合わせた収容力が必要ということだ。しかも、蔵書が増えるのだから、利用者も格段に増える。それ以上必要ということだ。

 集会室が共用できるというのも短絡的な考えで、今でも県立図書館を使った集まりと市民図書館を使った集まりがある。そういう集まりを主催する会が県市一体化に合わせて、一本になるわけがない。ニーズは両方あるのだ。しかも、これから図書館活動を活発にして研修や県民・市民向けの企画をいっぱいやろうとするなら、集会室だって複数必要だ。ビジネス支援までやりだしたら、もっと必要だ。図書館の資料を使ってパソコンも持ち込んで、そこでミーティングできるくらいでないとビジネス支援などにはならない。

 なんとなく余裕があるのは最初の内だけで、そのうち余裕のない本棚の林立する図書館になりかねない。それを防ぐ方法は、本をあまり買わないことだが、それでは魅力がない。では、書庫を詰めた形にすればよいかというと、これは取り出してもらうのに時間がかかるか、あるいは大げさな機械仕掛けの経費のかかるものとなる。

 なんでわざわざこのような選択をするのだろうか?
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