航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)にロッキード・マーチン社のF35を選定したとの報道がありました。F35はボーイング社のFA18、BAEシステムズのユーロファイターの候補3機種の中で、ステルス性能や「データリンクシステム」などの情報ネットワーク性能に優れた唯一の「第5世代機」であることが選定理由のようです。ただ、報道によるとF35は開発が遅れており、アメリカでも実戦配備されていないとのこと。1機99億円(スペア部品含む)もするF35を最終的に40機購入すると4000億円近くになります。新車を購入するのに試乗もせず、納期も価格はっきりしないのにメーカーの発表資料だけ見て予約する人はいるでしょうか?私には絶対にできません。
更に考えたいのが今の日本の経済状態。国の借金が900兆円を超えたと言われ、今年3月に発生した東日本大震災の復興財源確保のめども立たず、消費税を増税しなければならないほどお金の無い日本。4000億円も出してまで戦闘機を購入する必要があるのでしょうか?私は自衛隊が不要だと言っているのではありません。今回の大震災では全国各地の自衛隊員が行方不明者の捜索や、瓦礫の撤去など被災者のために一生懸命に働いています。そのことは多くの国民が感謝しています。
ただ、使うかどうかわからない(使うとすれば戦争?)ものに4000億円も費やすのなら、大震災の復興財源や高齢者の医療費に費やした方が国民は納得すると思います。それに万が一事故でも起こしたら99億円が一瞬で灰になってしまいます。
戦闘機の必要ない平和な世の中、
それが私の願いです。

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