昨日の新聞にパイオニアがオーディオコンポやブルーレイディスクプレーヤーなどの映像・音響(AV)機器事業の売却を検討していることが掲載されていました。1980年代後半から1990年代後半にかけて家電量販店で働いていた私にとってパイオニアは憧れのブランドでした。当時の映像機器といえばビデオデッキとレーザーディスク(LD)プレーヤー、LDは今のBDやDVDと違って直径30cmもあり置き場所にも困りましたが大ヒットしました。私がLDに出会ったのは映画などではなくスナックのカラオケ、今の通信カラオケしか知らない若者には理解できないかもしれませんが、30年くらい前までは8トラのテープをセットし歌詞カードをみて唄うアナログなスタイルでした。レーザーカラオケが登場するとモニターに歌詞が出てきて、色が変わっていくので初めての曲でも唄いやすくなってきたのでした。我が家にも当時の名残で何枚かカラオケのディスクが残っています(父のものですが)。もちろんプレーヤーもあり、型式はCLD-909(1989年発売・168000円)A・B両面再生のできるコンパチブルプレーヤーです。パイオニアは業界で初めて家庭用レーザーディスクやDVDカーナビゲーションを商品化するなどAV機器を得意としてきたのに残念です。売却先として名前が挙がっているのは船井電機、販売員だったころの印象では家電店よりもディスカウントストアやホームセンターで扱っている方が多く、ブランドイメージではパイオニアとは比較になりませんでした。
私の愛機、サンスイのアンプ、ダイアトーンとスピーカーに続きまた一つブランドが消えてしまいます。

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