トマトジュースがスーパーの店頭から無くなっているらしい。事の発端は10日に京都大学と日本デルモンテなどの共同グループが発表した「トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見」という論文。トマトには「カロテン」や「リコペン」といった抗酸化成分の健康機能性は知られていましたが、今回は「13-oxo-9,11-octadecadienoic acid(13-oxo-ODA)」という素人には訳のわからない新規成分をトマトから見出したとのことです。肥満マウスを用いた実験の結果であり、そのとおりに人間にも効果があるかどうかもわからないうちにトマトに飛びつくなんてちょっとどうかと思いますが、それだけ気にしている人が多いということでしょう。それにしても日本人はこういった健康やダイエットに関する情報にすぐ飛びつきますが、効果があったという話はほとんど聞きません。そのうちまた違う情報が流れるとすぐに飛びつく、この繰り返しをしているだけではないでしょうか。ダイエットするのに食事量を減らし、体重が減ったと勘違いをして喜んでいる人がたくさんいますが、これは体重が減ったのではなく、食事量が減っただけなのです。だから食事量が元に戻ると体重も元に戻ります。本当にダイエットをしたいのであれば食事量を減らすのではなく、運動量を増やして脂肪を燃焼するべきです。もちろん、カロリーを取りすぎている場合は食事量の調整も必要ですが、体を動かさないことには始まりません。何かを食べたり飲んだりするだけでダイエットはできないのです。
何かに飛びつく前に普段から運動する習慣を身につけましょう

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