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2020/5/6

歯並びの悪さと第2頸椎-3- 歯突起の完成まで   赤ちゃん・子ども

2020/4/21 の -1-では
この丸茂義二先生の論文に

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「歯列矯正を希望する子達の大部分に
 第2頸椎の歯突起の変形(後傾・後屈)が見られる」

と書かれていることを紹介し

4/30 の -2- では
環軸(第1.2頸椎)の位置関係
について解説した。

今回 -3- では
なぜ歯突起の変形が起きるのか?
について解説したい。

丸茂先生の講演を
聞いたことがある助産師は

「丸茂先生の講演の中で

 『第2頸椎の変形の主な原因は乳児時代の転落などだ』

 と、お聞きした記憶がある」とのこと。

でも、上記の論文の中では
そのようなことは書かれていない。

論文にそう書くには
転落・転倒・打撲の経験を調べ

「第2頸椎の変形との相関関係がある」

と確認できなければならない。

でも、乳幼児期のそんな体験を調べるのは
不可能に等しい。

なぜなら、下顎を下から打撲することは
とても危険なのだが

大人が見ていない所で打撲し
外見的に何も異常が見えなければ

「なんで泣いているんだろ?」
「わからないけど、泣き止んだから、いいや」

で終わってしまい
そのうちに忘れてしまう。

丸茂先生のおっしゃるように

乳幼児期に顎を打つような
転落・転倒・打撲は
歯突起の後傾・後屈の原因になると思う。

が、それだけが理由とは思えない。

私は、ここに書いたように、胎児期に長期間
顎を上げて反っている状態が続いたことが
大きな原因だと思う。

そもそも、第2頸椎の
骨融合が完成するのはいつなのか?

Wikipedia によると

「歯突起は本来環椎の椎体として発生するが
 途中で軸椎の椎体と癒着して
 その一部となったものである]とのこと。

これ以上のことは私には全く分からなかった。

 なお、ここには“癒着”と書かれているが、
 骨がくっついて大人の骨になっていくことは
 “融合”という言葉を使用されることが多く
 この方が適切と思うので、以後“融合”を使用。

私は乳児の頸椎を長年診続けているうちに
漠然と次のように“推測”するようになった。

・第2頸椎が作られる始めるのは胎児期
・骨融合が終了し、大人と同様の形の骨として
 完成するのは、思春期頃では?

なぜ、思春期かというと
骨盤の骨融合が完成するのは思春期だから。

今年の4月に
「小児歯科臨床」2020年4月号の丸茂論文を
ある歯科医師から教えてもらったときに

上の“推測”を伝えたところ
第2頸椎の発生に関する
このサイトを教えてもらった。

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【Embryology and bony malformations
   of the craniovertebral junction (2020/04/22 3:25)】


これによると
黄色部分は骨化した部分で
青く塗られているのは未骨化部分。
 (たぶん、軟骨状=ナタデココのような固さ)

骨化するのは

・4カ月の胎児では、両側と真ん中の一部

・6カ月の胎児では、歯突起の根元の一部も骨化

・出生時(10カ月)の児では、歯突起の先端と
  第2頸椎の本体との接合部は未骨化

・3歳で歯突起の先端の少しの部分の骨化

・思春期に完成

これを見てビックリ(@@)
「ここまで詳細に分かっていたんや!」と。

『子どもの整形外科疾患の診方』 ↓
を数年前に購入し  クリックすると元のサイズで表示します
この図を見たときに ↓

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「タイプWのように歯突起がない人が
    いるんや!」と、唖然とした(@o@)       ↑

でも、私のクライアントの中では
典型的なタイプWはごくわずか。

軽度のタイプWや
タイプTとWの中間が多い。

としたら、歯突起は
半月状になっているのだろうか?

歯突起の根元から半月状なのか
先端部だけなのか?

ずーっと、謎のままだった。

ところが丸茂先生の論文を読んで
目からウロコがボロッ!

「半月状になっているのではなく
 後傾・後屈になっているんや!」

と、嬉しさのあまり
歓声を上げそうになった。

そして、丸茂先生の論文には
この歯突起の変形例が載っている。

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全体的な凸凹や、先端部がすり減ったような
さまざまなケースがあるということ。

先端部の欠損部分を赤で示してみると
このようになるのではと思う。

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そうしているうちにある歯科医師から
こんな]線写真を送っていただいた。↓

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これを見ると、歯突起の先端部はほとんどない!

ということは
『子どもの整形外科疾患の診方』に書かれている
タイプWとは
先端の根元の位置でスキャンした図では?

なので
「その下の柱状部分は存在し
 後傾しているタイプWの人が多い
 ということなんや!」と、自分なりに納得した。

では、画像診断ができず
触診だけで判断している我々は
どうして歯突起の異常を推測できるのか?

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この絵でわかるように ↑ 『ネッター解剖学アトラス』より
第7頸椎は突出しているので
見るだけでもよくわかる。

少し練習すれば、第2頸椎は触れる。

しかし、首の後ろにある項靭帯は
分厚く強靭なので
第1.3.4.5.6頸椎は触れにくい。

第1頸椎は左右の先端以外は
触れないのが健康な首の人。

団塊の世代以上の人では
ほとんど全員が
このような第1頸椎の触れ方をする。

それより若い
私のクライアントの中では
2割程度しかいない。

後ろのど真ん中まで触れる人は
私のクライアントの中には10人くらい。

つまり、数百人に1人くらいしかいない。

そのうちの1人(理学療法士)が
すでに画像診断を受けていて
「『歯突起がない』と言われた」と!

「C1の後ろのど真ん中まで触れる人が
 タイプWの人なんや!」と理解した。

なぜなら、このように
胎児期に顎を上げていて
背中を伸ばしていると

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頭蓋骨は少し前に進み
頭に対して第1頸椎は
後ろに位置するようになる。

実際にそんな子が多い。

すると、まだ柔らかい歯突起は
後ろに押され
後傾するのでは推測される。

でも、そんな完璧なタイプW
と推測できる人はわずか。

約8割の人は
右か左の一方の椎弓が触れる。

ということは
頭と第1頸椎の間に
捻じれのゆがみがある。

それだけでなく
・左右の横ずれ
・右上がり・左上がり
・前上がり・後ろ上り

ざっと5方向のゆがみが
複合している人が多い。

なので
「画像で見られたらいいのになぁ」
と思っていた。

そんな時に、歯科でのX線やCTスキャンの
画像が見せてもらえ
私の触診と一致していることがわかり
感謝、感激!

私のクライアントの中では
年齢が低いほど
タイプWに近い子が多く
複雑なゆがみ方をしている子が多い。

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このように顎を引いていない胎児姿勢を
反屈位といい、ほぼ妊娠15週で
屈位か反屈位が決まる。 その理由はこちら

すると、臨月になっても
ほとんど変わらない。(同じ子の写真ではありません)

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我々が若いころには
反屈位はほとんど見られなかった。 

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反屈位だと自然には生まれず
吸引・鉗子分娩になったり
帝王切開になることが多い。

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出生直後からずーっとこのように
顎を上げて、背中を反らして
全身を捻じっている子も多い。

この姿勢を続けると
歯突起の後傾は直ることはないと思う。

でも、マイピーロネオを首に当て
“おひなまき”で、できるだけ
理想的な胎児の姿勢を保つように育てる育児法
          ↓
クリックすると元のサイズで表示します
          ↑
イコール“まるまる育児”で育てると
歯突起の後傾は直っていくように思う。

なぜなら、まだ第2頸椎の本体と
歯突起は完全には固まっていないから。

それに“まるまる育児”で
育てられた子の多くは、半年ほどで
第1頸椎が後ろから触れなくる。

そして、歯並びも良く、脊柱もS字状で
元気な幼児・小学生と育っているから。

でも、そんな理想的な体の子は
全国的に見ればわずかだと思う。

★☆・・・理想的な体の子育てには・・・☆★

1.妊娠中からの骨盤ケア
  ⇒理想的な胎児の姿勢(屈位)で育てる
   ⇒歯突起を後傾させない。

2.生まれてすぐからの“まるまる育児”
  ⇒歯突起後傾で生まれても、改善する可能性あり。
   & 後屈を防ぐ。

3.1.2を励行しても気になる症状が残る場合は
 適切な施術を受ける。

★☆・・・以上が必要だと思う。・・・☆★


ところが問題は3の適切な施術ができる
ケアギバーが少なすぎる。

20年近く、数百人に教えてきたが
私以上〜同程度の
適切な施術ができるケアギバーは
残念ながらいない。

なので、どうしても歯並びは
完璧にはならず
歯列矯正を必要とする子が多い。

全身の姿勢や頸椎が良くないと
歯列矯正を何年続けても
綺麗な歯並びには届かない。

歯並びの良い
健康な若者を育てるためには

妊娠期〜新生児期の
母子ケアに当たっている我々と

小児歯科療術業従事者とが
連携しあうことが大切!

と、ますます確信を持つようになった。
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