「メタリックナノパズル スペースシャトル アトランティス」
メタリックナノパズル
METALLIC NANO PUZZLE Metal Earth Space Shuttle Atlantis
※写真をクリックすると大きな画像を表示します。
今回もモニター前特撮です。
さすがはオービタ、宇宙が似合う。当たり前だけど似合う。
特撮なのに塗装もしてないんですけど、
そんなことはどーでもいいかもってくらい。

製品はかなり初期の製品みたいです。
パーツのシートに刻印されたマルシーをみると2011年なので
自分が入手したものの中でも一番初期のものみたいですね。
http://www.fascinations.com/metalearth/aviation/space-shuttle-atlantis
製品はテンヨーの日本版なのですが、説明書は英語版がはいってました。
どうやら初めのうちは日本語版の説明書を作っていなかったみたいですね。
英語版説明書に「METAL WAORKS」とありますが、
今のブランド名は「Metal Earth」です。
名前を変えたってことなのかな? まあ、
「METAL WAORKS」だと検索で探しにくそうです。
初期の製品はシートの隅にマルシーが彫られているのですが
それをみると2013〜14年頃から、ほぼ今の製品に近い
部品数が多くて精密な雰囲気の製品になってくるようです。
このスペースシャトルやUH-1イロコイス(2011)、零戦(2012)などは
現在のような精密感を狙ったものと比べると、
部品数もぐっと少なくざっくりとおおまかな再現で、
気楽にさくっと作れる雰囲気ですね。
それらが最近の精密なものと混ざって
同じシリーズで売られているわけですが
パッケージの完成写真からある程度そういうことは判るので、
はじめの頃はスペースシャトルや零戦に
手を出すつもりは全然なかったんですよね。
ところが、いくつも作っているうちに
始めは考えてなかった改造を少しずつはじめてしまい、
で、それがどんどん面白くなってくると
初期のシンプルな製品に手を加えてみるとどうなるだろう?
とそちらにも興味がでてきてしまいました。
プラモでもあえて旧キットを作るとかありますが
ていうか自分もそれが大好きなんですが、
しかしこのナノパズルの場合、自分には旧製品にたいする
思い入れとか想い出とかは全然全くないわけです。
それでもこういう遊びって成立するんですねえ……。
そういえば、ヨドバシホビーの再販旧ガンプラの棚の前で
自分より20歳以上は若い人達が、どれを買おうか
ワイワイ選んでたのをみかけたことがありました。
明らかに「旧キットをどんな風に作ろうか」という
話をしていたので、「へえ〜」と思ったのですけど、
そんなに驚くようなことではないってことですよね。

というわけで早速パーツを加工しちゃいます。
このスペースシャトルは、パーツの突き合わせ部分に
段差が出来るようなデザインになっているんですが
そこを最近の製品と同じような、切り口同士を
突き合わせるようなスタイルにしちゃいたいと思います。
パーツの輪郭のはみ出し分をエッチングバサミでカットしますが
タブ穴の部分だけ残すようにします。
なんだか難しそうですが、やってみたら
わりとすんなりなんとかなっちゃいました。
鼻先正面のパーツは横幅が広いので、
ついでに少し細くしてあります。
この比較画像の「before」は自分で組んだもので
(今回のものはふたつ目なのです)
機首廻りのパーツに膨らませる加工をしてあります。
なので全くのストレート組みではないのですが
パーツの段差がどんな風になっているのかの比較として見てください。

これらのパーツもはみ出し分をカットしてあります。
右の六角系のパーツはエンジンフェアリングの先端パーツです。
ここは意外にかなり目立つところかな。写真は一機目の時のものなので
六角形にカットしていますが、今回の二機目では丸くカットしました。
(途中写真はとりそこないとかあって少し混乱しております)

で、曲面加工です。
機首正面パーツは、これでもか!と丸めました。
主翼パーツは翼断面を意識して、前端側だけアールを強めて
後側はすっと平らに流すようにしてあります。
スペースシャトルは翼がかなり肉厚なんで、
なるべくその感じがでるように意識してみました。

製品ではお尻のノズルがシンプルな円筒です。
その後の月着陸船やガンダムなんかでは
こういう場合はラッパ型のパーツになるわけですね。

ここはひとつ、ベル型ノズルを自作してみることにします。
ナノパズルの素材は0.2ミリ厚のステンレス板ですが
それなら素材が簡単に買えるんじゃないかな?
と検索してみたらザクザクとヒットしました。
模型用の小さいサイズのものも沢山あるのでそれを買ってみます。
0.2ミリ厚と、念のため0.1ミリ厚も買ってみました。
(0.15厚も検索してみましたが、
大きいサイズばかりだったのでとりあえず諦めました)
届いたステンレス板で早速工作してみようと思ったら
ナノパズルの素材とはかなり感触が違います。
当然ですがナノパズルのものはステンレス板としては
加工しやすいものが選ばれているみたいです。
入手したステンレス板はナノパズルの素材と
比べてかなり堅くて、結構バネ感もありまして
加工はちょっとしんどい感じ。でもまあ全くどうにもならない
という程ではないので、0.1ミリ厚のほうで頑張ってみました。
[※追記]ステンレス素材は大きく分けてSUS304とSUS430の二種類あって、
磁石につくかつかないかで簡単に判別できるということが判りました。
ナノパズルの素材は磁石がばっちり効くのでSUS430、
自分が通販で買ったステン板は磁石が効かないのでSUS304でした。
改めてSUS430の板を買い直してみようと思います。
ノズル下の張り出しは、むか〜しプラモの
スペースシャトルを作りかけたときに
印象的だった部分です。ナノパズル版には
再現されてなかったので、ついでに自作してみました。

メーカーの完成見本画像との比較です。
エンジンフェアリングは表裏を逆にして
ツルツルの面を表にしてみました。曲げ対応のスジ以外の
モールドがないので、どっちが表でもいいわけです。
今気づいたんですが、メーカー完成見本は
お腹の四角い張り出しがないですね。
まだ試作段階のものなのかも。
まあ、どちらにしてもこのスペースシャトルの場合
下面は「見なくてもいい」ような再現度で、機首と尾部は
フタもなくぽっかり空いたままで完成という仕様です。
自分の改造はそもそも製品の仕様と
狙いの指向を変えてしまっているので
比べてどうこういうようなことではないのですが、
この手の話を自分が読む側のときに
「これって、いったい何をどうしたものなの?」と
いうことがわからなくてモヤモヤすることが結構多いので
なるべくそこが伝わるようにと、
こんな画像をいちいち添えてしまいます。

とかいってもやっぱりというか、
実物に近づいた感じがすると単純に嬉しくなっちゃいますね。
出来上がってみると、ノズル下の張り出しパーツの効果が
思ってたより大きかったなあって感じます。

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