「メタリックナノパズル MS-06S ザク U (7) バズーカ改造」
メタリックナノパズル

シャア専用ザク付属のバズーカです。
通常版のザクでは武器が
ヒートホークしか無かったので
新しい武器がついたことは嬉しいんですが
シャア専用付属の武器は
どうも全体に大きすぎるんですよね。
で、このバズーカに関しては、さらに
中央のひと廻り太い部分が太すぎると思います。
そこだけでも絞れば印象ががらっと変わるんじゃ
ないかと思いまして、改造してみることにしました。

当然ながら、パーツの加工は丸める前にしておきます。
カットする部分をけがいて、グリップとその後の肩当て(?)の
取り付け用のタブ穴を、位置を変えて開けておきます。

細くするぶんをエッチングバサミでカットします。
パーツを丸めて円筒形に固定する用のタブを
残すようにカットしたんですが、あっさりちぎれちゃいました。
以前にも同じ工作をしたときに切り残して作ったタブが
あっさり折れちゃったことがありまして、今回は
慎重に丁寧にと思って作業したんですけどやっぱり失敗です。
どうやら、裏に入ってるスジ彫りが原因のようなので
どうやってもムリみたいですね。

ならば、両側をタブ穴にして
ホチキスの針状のパーツで固定することにします。

ばっちりしっかり固定出来ました!
見た目も悪くないというか、むしろなんだかかっこいい!

グリップと肩当てを固定します。
ここはあとでグラつきそうだなと思ったので
裏側のタブをゼリー状瞬着+硬化促進剤で固めておきました。

バズーカ全体の長さも少し短くしようと思いまして
後半部の前側を4ミリくらいカットしました。
ここは裏側のスジ彫りの向きが違うので
タブを作っても大丈夫なはず。

表面のカットラインにキズを入れておきます。
この加工の場合、カットラインを一直線に揃えることが
重要なので、なるべく綺麗に揃うように気をつけます。
タブのところは極力さけるようにしました。

タブとタブの間の部分はプライヤーで
カットラインギリギリのところをつかんで
ごく浅い角度でクキクキと上げ下げを繰り返します。
10〜20回くらいでラインから綺麗にちぎれます。

中央の太い部分の前後のバルクヘッドを
一廻り小さくします。
テンプレートを当ててケガキ線をいれて
エッチングバサミで外周をカットしました。
このパーツの外側のタブ穴をどうするのかが
この工作の一番の問題点なのですが、
単純に外側の輪郭に凹みを掘ることにしました。
丸めた筒パーツよりバルクヘッドの直径が
ほんのわずか大きくなるようにしておけば
これでちゃんと組めるはずです。
外周のタブは4個あったのが3個に減っているので
現物合わせで位置を決めて凹みを削ります。

仮組してみます。ばっちり!

と思ったら、内周の4つのタブ穴の位置を間違えてました。
前が十字配置で後がX字配置なんですけど、
うっかり逆にしちゃってました。
これはまあ、もうひとつを加工する時に
逆にして入れ替えればOKです。

タブは内側に折り込むしかないわけですが、そのままの長さだと
つっかえてしまうので、先端を少しカットしておきます。
三カ所を折り込むと、しっかり固定されました。
見た目も綺麗だし、剛性もあるし、作業も比較的簡単だし、
想像以上に上手くいったみたいです。

最後に砲口部分なのですが、製品のままだと
ここのバルクヘッドパーツがふさがっちゃっていて、
しかも完成後もよく見えるんですね。ここはなんだかすごく
気になるんで、せめて穴を開けておくことにしました。
(これってもしかして初のディティールアップかも……)
1〜3. 穴はなるべく大きく開けたいわけですが
これがなかなか大変です。
まずは3ミリドリルで下穴をあけます。
おおむね3ミリが限界で、これ以上の太いドリルだと
板にかんじゃったりしてなかなか上手くいきません。
4〜5. そこからすこしづつ穴を拡げます。
まずはモーターツールの回転砥石で削ります。
いそいでガンガン削ったら、ステンレスが焦げてしまいました。
6〜7. 最後はやっぱりヤスリで仕上げて
直径5ミリの穴になりました。
ちょい小さいかなあと思いましたが、
組み上がってみるとこれはこれでいい感じになりました。

砲口周囲のラッパ状のパーツも大きすぎると思ったので
(アニメの設定画はみてないんで、自分の感覚だけの話ですが……)
丸めて閉じる用のタブを活かすギリギリの
2/3の高さにカットしました。
組み上がってみると、後の排気口(?)との
ボリューム差がしっかりついて
いいかんじのバランスになったと思います。

完成! かっこいい!
[改造その2]
数日後、完成したバズーカを眺めているうちに
全体に細くすることも出来るんじゃないかしら?
と考え始めてしまいました。
自分はおもちゃの改造は、なるべく効率よく
合理的な工作をしようと思っていまして、
(そのほうが完成後もかっこよいものになると思うのです)
このバズーカ全体を細くする工作は
可能だとしても手間をかけすぎかなあ……と
迷ったのですけど、シャア専用ザクは
まだ数個の買い置きがあるってこともありまして
結局工作を始めてしまいました。

まずは後部本体から。
細くするにしてもどのくらい細くするのかが重要だと思い
紙を丸めてみて仕上がりの直径を確認してみてから
カットする量を決めました。
細部の工作は前回と同じです。

パーツシートを1ミリ幅にカットしたもので
固定します。がっちり仕上がります。

今回一番やっかいそうなのがこのバルクヘッドパーツです。
タブが4つから3つに減って、位置もずれるので
元のパーツに手を加えるのはやりにくそうなので
市販の0.2ミリ厚ステンレス板から自作することにしました。
ステンレス板はネット上を検索して入手したのですが、
市販のステンレス板は基本的に薄くてもt0.3ミリからで、
例外的にt0.1の極薄板が各種売られていますが、
メタリックナノパズルと同じt0.2ミリは
かなり探したんですけど、ほぼ全くみつかりません。
唯一見つけたのがカーモデルのショップで
小分けで売られていたものです。
メタリックナノパズルの素材と違う、
磁石の効かないものなのですが
ここに使うぶんには関係ないかと
使ってみることにしました。
しかし磁石の効く/効かないは別にして、
素材の堅さがかなり違います。
というか、メタリックナノパズルのステンレス材って
かなり軟らかいものなんだなあと改めて感じました。
今回入手できた市販のt0.2ミリ板を扱った後だと、
アルミか鉛のように感じてしまうくらいです。
写真ではケガキ線の中心があっていませんが、
実際にバレルをタブ穴に差してみた状態で
現物あわせで外周を削っています。
タブ穴にも微調整した跡がありますよね。
3つになったタブの配置が等間隔になってないので
ある程度現物合わせで調整するしかなかったです。

とりあえず上手くいったみたいなので
次に後側の排気(?)ノズルを小型化します。
自作のバルクヘッドパーツのタブ穴の並びが
かなりややこしいかんじになって一瞬不安に……w
組んでみたら、無事きちんと形になりました。

前側も同じように工作します。

中央部の一廻り太い部分です。
前後のパーツの太さを基準にして、どのくらいの
太さにするか慎重に決めてからカットしました。

グリップと肩当てを組みますが、
付属の磁石の配置がいまひとつで、
ザクに背負わせる時にランドセルに接する部分に
磁石が届ききってないんですよね。
そこで、市販の小径の磁石に変えて
写真の位置にゼリー状瞬着で固定します。
ついでにグリップの中にも磁石をいれて置きました。
これで、ザクに背負わせたときに
しっかり安定するようになりました。

完成!
あれ、この写真だと印象あんまりかわんないかも……。
でも現物ははっきり印象違います。
ザクに持たせたときのバランスはばっちりでした。
やってよかった!

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