Denys Fisher サイボーグを初めて入手したそのすぐ後、
eBay.co.ukにてもうひとつ、少し部品の足りない
UKサイボーグ1号の出品をみつけました。

ご覧の通りの状態の出品で、スタート価格は送料込みで計算して7K。
で、入札してみたところ、またもや無競争で落札しちゃいました。
届いた現物ですが、パーツ不足とかは置いておいて
ぱっと見にはかなりいいかんじ。

ただ、前回のものに比べて頭の縮み方がはげしいみたいで
首にはめ込むのはちょっとムリそうかなという雰囲気。

説明で「2 left feet」ってことだったんで、
あらかじめそのつもりではいたのですが
「現物見るとやっぱり目立つなあ…」なんて思っていると……
「あれ? これ、足だけじゃなくって、
スネも両方左じゃん⁉」
ってことは、この前入手した、
両方右スネだった奴と入れ替えると…ばっちり!!
すげえよ!
もしかして、Denys Fisher版って、
こういうのけっこう多いんじゃないかという疑惑がムクムクと……。
で、これ、単にパーツ取り用にしちゃうにはもったいないんで
例によってちょっとだけ修理してみます。
全体にはとても状態いいんですが、
胴体の首周辺にはげしめにクラックがはいってます。
よくある、ストレスで自然に入ったクラックというよりも
どうも首周辺にはげしく力をかけちゃったんじゃ
ないかなあという雰囲気。不自然に白化した箇所もあるし。

それと関係あるのかないのか、首の軸がゆるくてガクガクなので
まずはピンを抜いてみることにしました。
カシメ側のかえし部分をドリルでさらいます。
ただ、出荷時からなのか、それとも加工やりかけだったのか、
かえしの部分はもともとほとんどありませんでした。

ピンのかえしの部分がなくなったら、
千枚通しを当てて軽く叩いてピンを抜きます。

ピンの端の部分が少し太くなっていて、
抜くのには結構手こずりました。
結果、アルミ製のピンはボロボロのうえまっぷたつ……。
アルミって、やっぱもろい。

んで、とりあえずはやっぱりネジで止めることにします。
とはいえナットのためにパーツを六角に彫り込むのはしのびないので
0.2ミリ厚の洋白板から超簡易ナットを自作しました。
ネジ内径サイズの穴を開けただけのわっかです。
一応これでもナットとして機能します。
そんなに力がかからないところだから、これでいいかなと。

なんとか形になりましたが、0.2ミリは薄すぎたみたい。
締め付けたところ、かなり歪んでしまいました。
まあ、とりあえずグラグラは解消されたのでこれで完了。
しかし、復刻版に同じように手を加えた時は
たいして気にしてなかったんですけど、
オリジナルにこういう加工をしちゃうのには
いまさらですけどやっぱり抵抗を感じてしまいます。
せめてもうちょいきちんと仕上がってればいいんだけど。
まあ、ネジ自体はいつでも別のものに替えられるので
なにかもっといい案を思いつくまでの暫定処置ってことで。

首のグラグラが治ったところで、スネパーツを入れ替えて記念撮影!
ソフビ頭は、ドライヤーで暖めてみたら
そんなに無理な感じもなく、なんてことなくはまりました。
案ずるより産むが易し。
しかし、こうなるとやはり
不足パーツどうにかなんないかな〜と考えはじめてしまい…。
そのためにジャンクを買い始めたりすると
どこまでもキリがないことになりそうだし。
二体目なんで、そんなにちゃんとしてなくてもいいし
クリアエポキシかなんかで
とりあえずそれらしい複製作るとかでもいいかなあ。
ちなみに、今回のもの(右)のほうが少し背が高いのは
足首パーツがスネに完全にささっていないからです。
やはり組み合わせが違うせいか、かなりキツメなので
無理をしないで浅めにさした状態にしてあります。

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