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月9ドラマ「PRICELESS〜あるわけねえだろ、んなもん〜」総評

2012/12/25 | 投稿者: パリッコ

「キムタクが浮浪者の役をするらしい」

そんな噂を聞いて、渡る世間を除けば10数年ぶりに、連続ドラマってやつを見てみることにした。
昨日最終回を迎えた月9ドラマ「PRICELESS〜あるわけねえだろ、んなもん〜」である。


ご存知かどうかは知らないが、私はキムタクが好きだ。
といってもどこか捻くれた視点からの思い入れによるものであって、具体的には例えば、キムタクがフリートークをする時の口をモゴモゴさせながらなかなかゴールに辿り着かないまだるっこしい感じや、ドラマや映画で見られる“キムタク感”などが大好きだ。
キムタク感をもう少し詳しく説明すると、どんな役を演じてもキムタクになってしまう独特の節回しや間の取り方、「ちょ、待てよ!」に代表されるようなお約束のフレーズなどから構成される「あぁ、キムタクだなぁ…」と思わず関心してしまうあの感覚である。

初めは軽い気持ちだった。
キムタクが浮浪者になって、他の浮浪者と対立して「ちょ、待てよ!」ってシーンが見られるのかな?なんて興味本位で。
しかし自分でも予想していなかったことだが見始めるとこれが大いにハマってしまい、最終回まで一喜一憂しながら見終えた。
なのでここに、1クールを面白く過ごさせてくれた感謝すべきTVドラマについての感想を記録しておきたい。


ここからはいわゆる“ネタバレ”が多分に含まれるので、少しでもこれから月9ドラマ「PRICELESS〜あるわけねえだろ、んなもん〜」を見る可能性のある方には読むことをおすすめしない。


さて、月9ドラマ「PRICELESS〜あるわけねえだろ、んなもん〜」の第1話は、巨大企業「ミラクル魔法瓶」の社長が病院にて逝去するシーンから始まる。
傍らには実の息子であり、当然次期社長となるであろう、藤木直人(役名は忘れた)と数名の社員がいる。
ところがこの社長は死の間際、藤木直人にだけ聞こえるような声で遺言を残す。

曰く「お前は社長の器ではない。この会社はお前の腹違いの息子であるキムタク(金田一なんとか)に託す」。

キムタクもまたミラクル魔法瓶に勤めてはいるのだが、お気楽な平社員で、10数万円もする好きな野球選手のお古のユニフォームをオークションで落として彼女に自慢したりヘラヘラしているような男だ。

とにかくこの社長の発言を聞いてハッとした藤木直人は、しかし誰にも聞こえていないのをいいことにちゃっかりと社長のポジションに収まり、さらには手下にキムタクのことを調べさせ、横領の罪を着せてクビにしてしまう。
上司の中井貴一にもフォローし切れず、わけのわからないままトボトボと家へ帰ろうとするキムタク。

この後のシーンで、自分はこの月9ドラマ「PRICELESS〜あるわけねえだろ、んなもん〜」をまともな感覚で見てはいけないんだという事実を思い知ることになる。
というのも、キムタクが自分のアパートの下まで辿り着いたその瞬間、なんと、マンションのキムタクの部屋だけが、派手に爆発したのだ!
会社をクビにするだけじゃ飽き足らず、キムタクをとことんまで追いつめてやろうと藤木直人が仕組んだのか?
何かの伏線であろうというこちらの気持ちとは裏腹に、この出来事は以降最終回まで何一つ言及されることがなかった。

この爆発を見たキムタクも「うわっ!え?」みたいな感じのリアクションを取った後、「あ〜あ」とか言ってまた別の方向に歩き出してしまった。
警察が来て事情聴取とか、そういうことは一切なかった。

その後手が滑って携帯を川に落として立派に浮浪者となったキムタクだったが、この設定を作るためであるとしか思えない強引な展開は、今後のこのドラマとの付き合い方を決定付けてくれるものだった。

その後キムタクは、貧乏ゆえ路上で大人から小銭をだまし取る子供の兄弟と出会い「幸福荘」というボロアパートに転がり込む。
同じく巻き込まれて会社を追いやられた元同僚、中井貴一と香里奈もここに落ち着くことになり、持ち前のカリスマ性で会社を作ってのし上がってゆくキムタクのサクセス&復讐ストーリーというのが大枠となるのだが、細かいことを気にしないと本当に面白く見れた。

ところで中盤のキーとなるキムタク行きつけのバーのオリジナルホットドッグ。
これはフランスパンの真ん中をくり抜いてバターを塗ってソーセージを刺してあるだけという代物だが、登場人物全員が「うまい!うまい!」と言って食べる。
しかしやたらと固くて食べにくそうだし、なんだかパサパサしてそうで、全然うまそうに見えないのはとにかくずっと引っかかった。

そして最終回、なんと悪者の藤木直人が経営を続けるミラクル魔法瓶の1400人の社員がいっせいに辞表を提出し、キムタクが作った「ハピネス魔法瓶」に入りたいと言って幸福荘の前に集まる。
色々と積み上げて来てのこの展開なら胸が熱くなるところだが、ほとんどの社員はまずキムタクのことなんて知らないだろうし、いきなり辞表を出して会社を辞めるなんて絶対に良くない。
彼らが放棄して来たであろう取引先との約束や経理の処理諸々も気になって全く納得出来ないにも程があるシーンだった。

社員全員が辞めてしまった藤木直人はもちろんすぐに浮浪者になり(作中では描かれていないがきっと家が爆発したのだろう)、全ての真相を知った優しいキムタクは「兄弟だったから意地悪してたのか!あ〜スッキリした」かなんか言って、こんどは2人で会社を建て直そう!ということでハッピーエンドとなった。


今自分の感想を読み返してみると、なんだかただ悪口を連ねたような感じになってしまったが、誓って毎週続きが楽しみだったし、最後まで飽きずに楽しめた。
今後も機会があれば、気になるTVドラマを見てみてもいいかなと思った。
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