「ぽぽろスクエア」は堺市に隣接する松原市天美我堂にある障がい青年が通う学びの場・自立訓練事業(生活訓練)です。特定非営利活動法人大阪障害者センターが堺(松原)に「学ぶ作業所」をつくる会(現在は「支える会」)と共同して建設し、2012年3月に開所しました。  「ぽぽろ」はイタリア語で「人々」、「スクエア」(SQUARE)は英語で「広場」の意味があります。  ここでは、日常生活・社会生活能力を身につけるとともに、大人になるための文化や地域社会・他の人との関わり方の経験を積みます。そして、何事にも自信を持ち、意欲的・積極的に取り組める「自立した社会人」をめざします。  それらの思いを表わす言葉の頭文字を集めてSQUARE(スクエア)とし、“多くの人が自由に集う広場”にしたいと考えています。  S…study(スタディ・学ぶ)  Q…quintet(クインテット・五重奏)  U…universal(ユニバーサル・万人の・みんなの)  A…accord(アコード・調和する)  R…relax(リラックス・くつろぐ)  E…enjoy(エンジョイ・楽しむ)  私たちは高校や特別支援学校高等部を卒業しても「もっとゆっくり、じっくり学びたい」という障がいのある方や家族のねがいは当然であり、権利として保障されるべきであると考えます。特に青年期は「子どもから大人へ」「学校から社会へ」と移行する大事な時期であり、障がいがあるからこそ時間をかけたていねいな移行支援教育が必要です。「学びの場・ぽぽろスクエア」のプログラムはこの移行支援教育と重なるものがあると考えています。  私たちは特別支援学校高等部に希望すれば誰でも通える専攻科(2年間)の設置を求めて卒後の学ぶ場・専攻科を考える集いを積み上げてきました。「つどい」は大阪障害者センターの子育て・教育部門である大阪発達支援センターぽぽろが事務局を担ってきました。現在は「卒後の学びの場・専攻科を実現する会」として事務局をぽぽろスクエアに置き、大阪府内に運動を広げるセンターとしてとりくんでいます。  このブログは「ぽぽろスクエア」の運営・内容の充実を支え、卒後の学びの場と専攻科の実現をねがって活動する「支える会」(『ぽぽろスクエア』を支える会)事務局(事務局はぽぽろスクエアに置いています)による情報発信・交流の広場です。

2012/9/14

わからないと言えることの大切さ  日々の活動報告

 朝晩はすっかり涼しくなりました。この頃、朝晴れていても夕方には雨で、亜熱帯気候になりつつある日本です。でも、今日の昼の雷と豪雨はすごかったですね。新金岡駅に行くまでの浜寺常磐線は道路が川のようになっていました。車が動くと波が出来て押し寄せてきます。恐かったです。
 
 金曜日でしたが、宿泊の時のキャンプファイヤーの道具を持っていっての帰りでした。セミナー室では、歌声が響き、休憩時には私の作業を手伝ってくれるなど、学園らしい雰囲気。ぽぽスクに落ち着きとまとまりが出来ているのを感じるのはうれしいです。

 最近、とくに良いなあと思うのは、「むつかしい」と言ってくれることが多くなっていることです。「今日の授業は、よくわかった」とか、「早口だったからわかりにくかった」とか、「言葉が難しい」などと、自分の気持ちを出してくれるので、次の授業の準備にとてもプラスになります。言葉はわかりやすいように、と配慮していても、それはあくまでこちらの基準ですから、言ってもらえると助かります。そして、今まで言わずに我慢していたんだな、と気付きます。

 先日、こんな会話をなかなか私の授業に入れずにいるある学生としました。
 「せっかく、ぽぽスクへ来ているんだから、やっぱり授業はしっかり出て欲しいな。出なかったら、ますます不安になるやろう」
 「高校でやってたから、わかってる。高校の方がレベル高かったから」
 「その、レベル高いとか低いとかいう言い方はいややなあ。それなら、この問題わかるかな?」
 「???」
 「なっ、わかれへんことまだまだあるやろ。同じことを勉強するのも大事やねんで。その時わかっていると思っても、わかれへんようになることもあるんやからな」
 「わかれへんって、なんでわかるん」
 「そら、見てたらわかる。でも、わかれへんことをわかったふりせんでええんやで。わかれへんことは恥ずかしいことと違うで」

 自分がわからないことを、周りに気付かれないようにしてきた長い時間があるのだと感じました。そうしなければならない(レベルが低いと思われる)…と不安だったのでしょうか。「レベルが高い」という言葉が出たときは驚きとともに、競争に勝たなければバカにされる、という今の世相がここにもしみこんでいると思い、寒々しい気持ちになりました。

 まずは、「今日の授業、全然わからんかった。もっとわかるように教えて」とどの学生も言えるようにもっていかなくては、と思いました。

 
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