2013/4/8
入学おめでとうございます 行事案内・報告

新2年生のKくんが描いたこのポスターにぽぽろスクエア関係者のすべての気持ちが込められています。
2年生(一期生)にとっても「ついに」です。
3月13日の入学オリエンテーション以来、新1年生(2期生)を迎え、共につくる入学(式)に向けて心の準備も出来上がってきたようです。
文字通り、双方に着地と離陸の移行期間があったからこそとても感動的な入学式になったのではないでしょうか。
さて、主役は新入生の学生諸君です。
メインは何と言っても「私の抱負」。この学年も本番に強いのでしょうか。一生懸命にしっかりと、ことばで願いや決意、感想などを伝えることができました。「予行」の日にお休みだった二人の発表も見事でした。
式の終わりの記念撮影です。
ホッとした様子が伝わってきますよね。

12名の新入学生のうち、以前からダンスの発表会の予定が入っていたNMさんと、体調不良のAMさんの2人が欠席でしたが、代読の「抱負」で思いがしっかり伝わりました。
終わってから一つだけ、スタッフ間の振り返りで確かめ合った出来事について報告しますね。この日もいろいろとドラマがありましたが、2年目を迎えたぽぽろスクエアの到達や目標がここに集約されていると思うからです。
その出来事はある意味で「想定内」のことでした。
Tくんが緊張のあまり「予行」の時につまりました。
もともと彼は「さ行」「た行」だったと思いますが「吃音障害」があり、緊張するとことばが出にくくなるようです。ことばの出始めも遅かったようです。そのことはお母さんからも聞いていました。
「予行」ではつまって言葉が出なくなったときにスタッフも助け船を出しました。ほんのちょっと何かのきっかけがあれば大丈夫なんだということがよくわかりました。
本番の式はたくさんのお客さんもいて並みの緊張ではありません。しかも、彼は狙っていた1番をKさんにゆずり、じぶんはトリを務めることになったので、表情をみていると緊張が高まっていく様子が手に取るようにわかります。
思った通り、彼はテーマと名前を言ってつまってしまいました。沈黙が続きます。ず〜っと沈黙です。
気が気ではないお母さんの表情も見えてきます。彼のコミュニケーションの手段・支えとなった手話(6級だそうです)でお母さんが助け船を出されています。しかし、彼の視線は目の前の友だち、ガッツポーズと口の動きで「がんばって」と伝えるKさんの方を見つめています。司会のNさんが一度目の助け船を出し、近くまで行って「頑張って」と伝えます。それでも一生懸命に声を出そうとするのですが出ないのです。また沈黙が続き時々、スタッフにも視線がいきます。
スタッフは動きません。ただひたすら彼と仲間の力を信じて待ちます。決めたわけではありませんが、「見守る」姿勢に徹しようという決意が感じられました。Tくんの表情を見ていても決して視線が泳いで「パニック」になっているわけではなく、ちゃんと友だちの励ましの視線を受け止めているのです。体面だとかお客さんの思いに揺れながらも、彼の内面と仲間たちの動きに注目していました。
ちょうど緊張と葛藤がぐっと高まってきたときに、ボランティアスタッフ・Tさんのジャスチャ―に応えて司会のNさんが動きました。背中をそっと叩いて優しく「大丈夫よ」とささやいたときに彼の緊張がほどけ、伝えたかった思いが口からほとばしり出ました。
彼の一番のねがい(抱負)は「ぽぽスクには校歌がないのでぼくは校歌をつくりたい!」でした。実はこのねがいはスタッフ・関係者のねがいでもあったので、抱負を述べ終わった彼にひときわ大きな拍手があったのは言うまでもありません。
彼の表情には「最後には自分の力でやりきった、やったよ〜!」「できたんだ〜、終わった〜」という誇りと安どが混じっていました。大きな自信につながっていくことでしょう。

一期生もスタッフたちも一緒に撮った写真です。
記念撮影が終わった途端に、もう一人の司会者・Kくんが「Aくん、くわがた音頭しよう!」と提案しました。Aくんはやる気満々、「え〜、うっそ―!」という表情の2年生たちを巻き込んで大いに盛り上げてくれたのでした。これは「想定外」の出来事でした。
まるでもう一人の隠れた主役は俺たちだったんだと言わんばかりのはじけようでした。
そうなのです。スタッフたちが一番確信にしたのは緊張しながらも落ち着き払った2年生の成長した姿でした。後輩たちが入ってきたということだけでなく、1年間の間につけてきた彼らの成長した姿なのでしょう。
彼らなら例えば企画・行事の運営なども自分たちで行い、本番で困ったことや突発的な出来事があったとしても自分たちの力で何とか解決していくのではないかという期待を持つことができました。

この真ん中の「くわがたは…」と歌うKくんの後ろ姿が何となく一回り成長した2年生を代表しているかのようです。
追伸:以前に行事のあるたびに披露する2年生の歌「ともだち」についてのちょっとしたトラブル・エピソードについて書いたことがあります。
歌はうまいのにKくんは絶対に「ともだち」の合唱には参加しません。自称「絶対音感」の学生が4人もいるので、今回もKくんがリコーダーを吹くと言い出した時には猛反発がありました。しかし、Kくんも絶対にゆずりません。
以前は、一番反発したWさんが居残り練習をしてくれて、真向かいで一緒にリコーダーを吹きながら一小節だけちゃんと吹けるようになってKくんは意気揚々とクリスマス会に参加したということがありました。2月の「実践交流会」ではとうとうWさんも折り合いがつかなくなって舞台のそでに避難するということもありました。
そこで今回はボランティアスタッフのSさんが「ともだち」のメロディーをすべてリコーダーの運指標にしてくれました。この「視覚支援」はばっちりでした。かなり音程も合うようになって、みんなの許容量もうんと広がったようです。何となく、「これで僕も受け入れられたんだ!」と感じることができたのでしょう。嬉しさも百倍でだったことでしょう。司会の大役も果たしました。(これも、ドラマがありましたが…)一つ前の全体写真のど真ん中でピースして座っている彼の満面の顔がそれを語っているようです。
今年度は「さらに待つ!」こと(「間」)と学生の自治を大切にして成長を見守っていきたいと改めて感じさせてもらった一日でした。
最後になりましたが、ご参加いただきました天美我堂地区自治連合会ご代表のTさま、府立泉北支援学校のF先生とM先生、茨木支援学校のK先生、ぽぽろスクエアを支える会会長で大阪市立大学のY先生はじめ、保護者の皆様、ご協力いただいたボランティアスタッフの皆様、ありがとうございました。

2013/4/9 14:36
投稿者:ヤンクラTJ
ご無沙汰しています。ヤンクラTJです。
4月からの、ぽぽスクの入学式・第二期生の皆さま、おめでとうございます。これから色々大変な事もあるとは思いますが、マイペースで無理せずに、頑張って下さい。
僕も4月から、例年になく、尺八やボクシングの練習をマイペースですが、頑張っています。
またボチボチ、ぽぽスクヤンクラにも、行って、少しずつ活動に参加させてもらいたいと思っています。
また、尺八のミニ演奏や、スポーツサークル活動にもボクササイズでも、取り入れられたらと、思っています。
また、よろしくお願い致しますm(__)m
ではまた、よろしくお願い致しますm(__)m
ありがとうございました。