線文字Bのページ
シンセサイザーとかテルミンとか弾いてます。
線文字B(センモジビー)と申します。 絵文字とか頭文字Dとかと間違われます。 プログレ、フュージョン、シンセがたくさん入ってる音楽が好きです。 今はテルミンを年に数回、人前で披露しています。 そのうち、テルミンのCDが出せたらと思っています。
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2012/1/28
「Akai AX80」
今日に生きる楽器
ノイズは
無ぇ、
ポルタメントも無ぇ、アフタータッチは何者だ
【概要】
1986
年発売 DCO+アナログフィルター
同時発音数:
8
、鍵盤:
61
、
プログラム数:プリセット32 ユーザーメモリ
64
イニシャルタッチあり アフタータッチ無し
発売当時の定価:
268,000円
【発売当時のこと】
いまでこそAKAIといえば、EWIやMPCで有名ですが、当時は、オーディオメーカーであるところの
赤井電機が楽器マーケットに参入ということで、どんな楽器を出すのだろうかと、珍らしがられました。しかし、
販売ルートの関係からなのか、私が住んでいた地域ではAX80の実機にお目に
かかることはありませんでした。メディアへの露出も、欽ちゃんバンドIIで鳥居かほりが弾いているのが記憶にある程度で、どんな音だったかもまったく覚えていません。
【外観】
この機種でまず目を奪われるのは
、傾けすぎでは?と思われるほどの背面パネル、艶のあるクリア塗装がほどこされたサイドウッド、そして、全パラメーターの
蛍光管表示(上の写真で棒グラフのように表示されているやつ)。このシンセの後にも前にも、ここまで贅沢にパラメーターが表示されているシンセは無いと思います。
ただ、実際に使ってみると、パラメーターが表示されているからどうなんだ?という気はしましたが(笑)。蛍光管表示の代わりにスライダーをつければ?とも考えますが、そこまでパラメーター構成がシンプルではありません。
【中途半端?】
MIDI端子が装備されてはいますが、
MIDI規格そのものが草創期であったこともあり、入出力される情報は
キーオン/オフ、ヴェロシティー、サスティンペダルオン/オフ等に限定されます。エクスクルーシブを吸い上げて、パソコンでテータを編集、保存といったことはできないようです。メモリー保存用にカセットテープインターフェイスが装備されています。
当時のデジアナシンセだと、KORG DW-8000、ROLAND SUPER JX等が対抗機種だと思いますが、単にスペックだけを比較すると、結構、中途半端です。ノイズは
無ぇ、
ポルタメントも無ぇ、アフタータッチは何者だ、メモリーはあるけれど、カセットテープがぐーるぐる、コーラス無ぇ、ディレイも無ぇ、オーディオアウトはただ一つ、っていうことになるんですが、シンセをそれだけで決めてしまってはいけません。単純なスペックな割に、奥の深い音が出ます。
確かにフィルターはアナログですが、オシレータはDCOです。
ホールドボタンを押し、同じ鍵盤を8回押して、全オシレーターを鳴らしても厚みが増えず、
アナログ独特のピッチや位相の揺らぎは一切感じられません。シンセブラスを作ると、アタックの粒立ちが揃ってしまい、アンサンブルで鳴らしている人数多い感じの分厚さというか、ばらついてほしいところでばらついてくれなく、かといって、位相がそろっているからといって、
FM音源ほどのアドバンテージもないので、
ちょっと物足りなさを感じてしまいます。
しかし、逆に、オシレータの粒がそろっているので、琴、ピアノ等の
減衰系サウンドに向いていると思います。
個人的には、プロフェット5の琴系の音を作って、ヴェロシティーを効かせたりすると、結構良い感じです。ピアノでも、シンセでもない、AX80という楽器である、というぐらいの存在感が出てきます。
なお、海外サイトでは、このシンセのプリセットはプーだと言われていたりますが、プリセットの一番のアコースティックピアノは、JXに迫る出来だと思います。
この動画、たぶん、そのピアノだと思います。
【デモ】
矩形波のパルス幅をいじっていたら、喜多郎リードっぽくなったので、アルバム『古事記』の3曲目『恋』の冒頭を作ってみました。この音、
ポリシックスでもなかなか出せなかったんですが、それが思いもよらないモデルから出たのは驚きでした。
喜多郎はボリュームペダルを使って、アーティキュレーションを演出しているのでますが、今回は、ボリュームのつまみをグリグリと頻繁に回しながら、それに迫ってみました。
ただ、こうやって、出来上がったものを改めて聞いてみますと、似てはいますが、本物の置き換えには程遠いなと感じます。似てる似てないで言えば、よっぽどファントムの音源にサンプリング収録されている本物のMINI KORG波形のほうが、似ているわけですが、こういう苦労の末に音を探しだすのも、シンセの楽しみの一つだとも思います。
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タグ:
AKAI
AX80
シンセサイザー
投稿者: 線文字B
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投稿者:イノシシ
2015/12/8 21:49
AX80の矩形波リード、ディレイさえかければパーフェクトだと思います。アナログシンセの音なんて所詮空間系エフェクトをかけないとしょぼいですもん。
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