Polysixのデモ演奏をアップしました。
タイトルを見ての通り、VANGELIS作曲のブレードランナーのテーマへのオマージュです(なんて便利な言葉)。パート構成は下記。(7)はFantom X6で、(1) 〜 (6)は、すべてPolysixで演奏しています。Fantom X6は、シーケンサー、音源、デジタルレコーダーとして使用しています。
[1] メロディー(ストリングス)
Polysixの代表的な音色といえば、このストリングス。ご存じの方には説明不要でしょう。
[2] サブメロディーx2 (ストリングス:右ch 、ブラス:左ch)
ストリングスは、(1)の改。1オクターブ下のサブオシレータを混ぜました。ブラスは、張りのある音にしたかったので、Polysixの内蔵エフェクトをオフにして、そのかわりRoland DE-200をコーラスとして使用しました。
[3] ベース
Polysixといえば、包み込むようなパッドが得意で、ベースやリードとしての使用が敬遠されることが多いのですが、ユニゾン・モードで音を太くして、シーケンスさせてみました。お決まりのようにカットオフとレゾナンスのツマミをいろいろ回しながら、変化をつけ、オートパンで、左右に飛ばしています。
[4] ティンパニー
どうせやるなら、と思ってティンパニーもPolysixで作ってみました。打楽器は複雑な倍音を含んでいるので、POLISXのような単純なパラメーターのものではどうか?というところはありますが、要はビロビロした感じが出ればティンパニーっぽくなるのではないか?というところで、PWM、LFO、コーラスエフェクトの各LFOを速めに設定し、ビロビロ感を出しました。
その設定だけでは、ティンパニーの感じは出ないので、倍音を付加するために、コードメモリーを使用。ホールドボタンを押し、C2を4回、C3を1回、B2を1回ずつ押し下げ、コードメモリーさせます。PCMシンセで、ティンパニーの音を、高いキーで鳴らしたときにスティールドラムのような『ポエン!』とした響きがあったことにヒントを得て、B2の音を混ぜて、不協和音にしてみました。 さらに録音時にコンプレッサーをかけて頭をつぶし、リバーブをかけてごまかしています。
[5]ディストーションギター
Polysixの設定自体は、単純です。素で鳴らすと、単に『まおぅ〜ん』と言うだけの暗い音なのですが、レゾナンスを高めにしているので、ディストーションをかけると、オシレーターシンクを使ったような音になります。お好みでアタックタイムを足してもよいかもしれません。MGの欄は空白になっていますが、ビブラート用なので、お好みで設定してください。
[6] SE類
イントロのぶにゃ〜〜んとピッチが上昇するSEは、鍵盤を押さえた状態で電源をONしたときに発生する音です。内蔵のアンサンブルエフェクトをかけているので、電源を入れてだんだんエフェクトが安定していく様が分かります。ぷちゅーん、プチューンと下降するのは、VCFの自己発振音。
[7]ドラムセット、チューブラーベル
Fantom 内蔵プリセットです。ドラムもチューブラーベルもまったく、手は加えていません。ただ、ドラムセットについては、完全に909や808の音では軽すぎるし、生ドラムの音でも主張しすぎます。この曲に合うプリセットを選ぶのに結悩みました。

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