2011/6/13

リアリティ  

あるシンポジウムに参加した。

東日本大震災被災地への医療支援活動の報告があった。

休憩時間に、トイレでこんな会話をする医師たちがいた。

「実際に行ってないから、自分には実感がわかない」

確かに、被災地へ入りたいと思っても、仕事の都合で行けない医師たちも多い。
実感がわかないというのは本音であろう。

しかし、何事も自分で経験しなければリアリティを感じられないということでいいのか。

医師からこんな言葉が発せられることがある。

「自分が入院してはじめて、入院患者の気持ちがわかった」

これも本音だろう。

医師という人たちは素直なんだろうと思う。しかし、人と人との関係のなかで仕事をする以上、経験のあるなしにかかわらず、どう共感するのかという部分がリアリティを生み出していくのだということをわかってほしいと感じる。

これは患者側にも同様のことが言える。自分の要求だけをつきつけるのではなく、医師への共感を持つことで、診療にリアリティが出てくる。
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