イタコは東北地方に伝わる信仰・文化です。
イタコは、
先天的または後天的に目が見えないか、
弱視の女性の職業だったそうです。
青森県下北半島恐山のイタコの口寄せはあまりにも有名です。
イタコは霊的な力で、
故人の言葉を生きている人に伝える仲介者で、
氏子の寄り合いや祭りなどの時に、
亡くなった方や祖先の言葉を伝えます。
恐山では、
夏と秋にイタコの口寄せが行われています。
一部のイタコは交霊の際に楽器を用いる人も居て
これらは農村信仰などで用いられた
日本古代音楽の名残だと言われています。
イタコは口寄せの際、
数珠やイラタカ数珠を用いますが、
一部のイタコは交霊の際に
梓弓(あずさゆみ)と呼ばれる
弓状の楽器を用いることがあり、
他に倭琴(「やまとごと」または「わごん」)や
太鼓なども用いられます。
これらも農村信仰などで用いられた
日本の古代音楽の名残とされ、
日本の伝統音楽史において
現存するうちの最も古いものの一つとされています。
さて、イタコが霊能者なのかというと
イタコは霊能者ではありません。
特殊世界の分類からするとイタコは
「霊媒師」にあたります。
それも、自分の体に霊を降ろす
「特殊な霊媒師」という事になります。
霊媒師と霊能者の違いは、過去ログ
「霊媒師は霊能者ではありません」
をご一読ください。
http://blog.ap.teacup.com/sinreikaikai/228.html
通常霊媒師は自分の体に霊を降ろす事はせず、
「霊媒」と言われる助手に霊を降ろして交霊を行います。
しかしイタコは自分の体に霊を降ろしているので、
特殊な霊媒師と言えるのです。
イタコが本当に故人の霊を
自分の体に降ろしているのか?
おいらは懐疑的に思っています。
本当に自分の体に霊を降ろしていたら、
心身が持ちません。
おそらく降ろしてはいないでしょう。
インチキだと言えます。
でもイタコはそれで良いのだと思います。
イタコは「信仰や文化の儀式」を行っていて、
国の選択無形文化財にも指定されています。
地域の文化として古くから根付いているので、
特殊世界がどうのこうのという筋合いの物では無いのです。
イタコを訪れた遺族が、
イタコの口から故人の言葉をきいて、
心癒されれば、それで良くて、
それは、古くから続く伝統文化なのです。
そこがインチキ霊能者とは大きく違う所なのです。
イタコに口寄せを希望する多くの人は、
「水子と話をしたい。」
という高齢の女性が多いのだそうです。
我が子を自分の腕に抱く事ができなかった、
子を思う母親の切なる願いなのですね。
昔は沢山いたイタコも今は数十人になってしまって、
イタコに口寄せをしてもらうには、
何時間も並ばなくてはいけないのだそうです。
イタコになるためには、
厳しい修業をしなければならず、
現代では、イタコになる人が年々減って、
危機的な状況になりつつあるそうです。
イタコの口寄せとは別に、
おいらは昔から一度恐山を訪れてみたいと思っています。
以前行こうとした事がありましたが、
体調を崩して行く事が出来ませんでした。
恐山は霊山ですが火山であり、
その自然にも大きな魅力がある場所なのです。
温泉も数か所湧き出ており、
参拝者は自由に入浴できるとの事で、
それも楽しみの一つでもあります。
機会があったら、
是非一度恐山を
訪れてみたいと思っています。
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