2011/3/2  15:44

賃貸住宅。  日常業務の出来事

今日は賃貸のお話を少し


昨年の10月から担当させて頂いてるお客様のAさん

大きなガッチリとした体つきの男性で年齢は40代後半。

初来店頂いた時は、近くの済生会病院から

ワーカーの方と一緒に車椅子で来られました。

Aさんは一昨年、不慮の事故で済生会病院に入院。

現在は厚木のリハビリ施設で暮らしています。


ただし、障害は大きく車椅子での生活は確実です。

'早く施設から出たいので、部屋を探してほしい'

とのことでした。

とーっても前向きな方で。

でも、障害があっても一人で暮らしたい、という方は

「前向き」「向上心」が人一倍強いですね。

仕事をしていて沢山気付かされることがあり

また、沢山勇気を頂きます



生活費に関しては「生活保護」ではなく「傷病手当金」。

「傷病手当金」は期限があるので、それを過ぎると

「障害年金」というのが受けられるそうで

審査としては問題なし。



話がそれますが近年「生活保護」の不正受給者が急増してて

不動産会社は「生活保護者」に対し、疑い深くなってます。

うちも不動産ですが・・

これで前に少しもめたことがありました。

「生活保護」という理由で断られたことがあって。

生活保護は、国の立派な保証。

どんな大手に勤めてるよりも信用が堅い。


でも、これを不正受給する人が急増。

で、不正受給してる方は、あまり思わしくない方が多く

近隣でトラブルを起こすことが多い。


そのため、不動産会社は単に「生活保護」でも審査を通さなくなったのです。


でも、その時はちゃんとした・・って言ったらおかしいけど

正当な理由で生活保護を受けているお客さまでした。

結果としてOK。謝罪もしてくれました。


話は戻りますが

車椅子で一人暮らしの場合は、いくら健康でも危険が沢山あります。

物件を紹介する前に

当然ですが「事前調査」へ行きます。

私はだいたい夜、仕事帰りに動くのですが。

まずは周辺環境。バス停の場所。スーパー等、スムーズに行きやすいか。

歩道の幅、坂の勾配など。

建物の敷地内に入るまでの段差。

道路と敷地の段差が大きいと事故を起こす可能性があるので要チェック。

玄関までのアプローチ。

OKの建物と判断したら後日、明るい時間帯に一人で内見。

玄関から室内の段差。お風呂、キッチン、トイレの向き、日当たり等

出来る限りチェックし大丈夫そうだったら、本人へ連絡。



でも。

これだけのチェックが通る物件って・・・なかなか無いんです。


完全バリアフリーのマンションなんて賃料的に無理。

お金を持ってる人でないと住みやすい生活は出来ないのか?って程。


そんな中でもやーっと見つけ、Aさんもすごく気に入って下さり

最高の物件を申し込むことになったのです。

ただ、玄関前の共用通路に20センチほどの段差があり

スロープを設置しないと上がれない。

でも、他の入居者の邪魔にならないところにスロープを設置できそうなので

早速、図面を書いて(下手ぴですが)交渉。


その結果5日間待ち、昨日ようやく連絡が。

審査は残念なことに、通りませんでした。

「他の入居者と公平じゃなくなるから」との理由です。

いろいろ言いたいことはありましたが

私の下手ぴな図面を持ち2〜3日、ねばって大家さんに交渉してくれたらしく

それには感謝します。

この物件の為に、先週、5人の専門職の方が集まり

厚木から、福祉車両で来て下さりました。


もちろんこんな大沙汰に動く前に相談した時には前向きな応えでしたので。


この物件、横浜の本牧なのですが、管理会社は都内の不動産。

更に、グループ会社で管理本部は某大手ハウスメーカー。


だからイケナイわけじゃありませんが

だから不安でもありました。

物件に足を運んで相談に乗ってくれる管理会社であって欲しいと

思っていました。


実は昨年の10月、この物件の他の部屋が空いていて

申し込みをしようと思った時に

一番手の申し込みが入り、チャンスを逃してしまい

Aさんも私も大ショックを受けてました。

他の物件を探しながらも

私の他の業務も忙しく、会社の方針も

「不動産部門」の窓口を閉鎖しました。

最後のお客さんだと思い、気持ちはあったのですが

年が明けて間もなく私自身、動けませんでした。

が、その時、違うお部屋が空く情報を入手したのです。

ただし、退去は2/22。

一度ダメだったからこそ、縁を感じ

Aさんと二人で物件を見に行ったのです。


まだ入居中だったからお部屋の前まで。

そして、退去後の2/24、沢山の専門家と一緒に再度内見。



だいぶ長くなってしまいましたが

流れがあっただけに、残念な結果は

私の力の無さだと痛感しました。


以前、Aさんと二人でお会いした時、別れ際に

「鈴木さんに全てお任せするので」と言って下さった表情が

とても印象的で、慣れている業務なのに

胸が熱くなりました。

帰りは運転しながら涙でした。

泣くには早いって感じですが・・

とは言え、残念な結果。

仕事なので結果を出さなきゃ意味が無いし。



また今日から気持ちを切り替えてAさんと共に

物件探しです


大家さんをやってる方には、もう少し譲歩して頂きたい。

そう思います。

オーナーの財産ですが、賃貸は商売ですから。

入居者はお客様ですし。

投資物件といっても、考え方一つですよね。

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