2014/3/22

家の猫(3)  家の猫

前に(1)(2)と書いた、家猫の小太郎も家に来てから一年が過ぎた。誕生日がわからないから来た2月を誕生日として、13歳になったことになる。大人の猫を貰ってきたと言うと「よくなつきますね」という人がいるが、大人の猫だから利口で家の間取りもその家の人の言語もすぐにおぼえられるし、自分の立場もわかっている。はじめは少し遠慮もあった小太郎は今ではすっかり家の一匹猫になってしまった。

見慣れたせいなのか、体重は変らないのにすこしすらっとして足も長く見えるようになった。きちんと前足を揃えて座っているのを見た人は「形の良い猫」とほめてくださる。前にいた「うめちゃん」はあまり啼かない猫だったが、小太郎は節をつけて喋るように啼くので息子が「こいつは何だ」と笑う。ただし声が悪くてドラ猫声である。それが「ぎゃぎゃあ」とか「うんぎゃあ」とか、長いと「うにゃぎゃんぎゃん」などと会話でもしているように啼く。猫に対して普通の人は「猫きちがいは勝手に思い込んでいるだけ」というが、猫きちがい同士は分かりあっているからいい。歌人の小島ゆかりさんが何かの本に「子供が独立したら、家の猫がため口をきくようになった」と書いているのを読んだりすると、にやりとしながらあーいい人なんだなと思ってしまう。
冬になってすまし顔でストーブに当たっているが、小太郎はパパが好きだから、夜はパパの脚の上で寝たい。でもとても重いのでパパは乗られたくないから、こたつに突っ込んでしまうと、この頃は仕方なくそのまま寝込んで足の上に乗るのは三日にいちどぐらいになった。そのかわり、母が夜中に動き回るのでリビングの床暖をタイマーで夜中に付くようにしたら床の暖かくなるのが分って、夜中は床にペタッと寝ているようになった。
このようにとても賢い猫なので(!!)この頃は置いて行かれるという不安を感じるらしい。土曜日には母を車に乗せて三人で出かけるので(一時間ほどなのに)玄関で見送った後、少しすると「誰もいない」と感じ始めて、「おーい」というようにおーんと啼く。それから犬の遠吠えのように「おーよ」「おわーん」などと啼きまくって息子が起きてくると、玄関で黙って待っているそうだ。これは息子の話しで、主人は聞いたことがないから「一度聞いてみたい」と言っているが、パパたちがいないから啼くので聞くわけにはいかない。
日曜に主人が買い物に出かけて私が事務所(家とつながっている)にいると姿が見えないと啼くので、事務所で抱いてやっているとエレベーターの上がってくる音だけでぱっと飛び出して玄関にお迎えに行く。普段の日もほかの人では知らん顔をしているのにパパが帰ってくるのは扉があく前に分って飛んでいくのは不思議な猫の感なのか。それも主人は見ることが出来ない。

猫の耳アンテナぴんととらえてるエレベーターにはパパが乗ってる  多香子
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