2014/9/24

「木立ベゴニア」  短歌

夏が逝ってしまったので、ほとんど木立ベゴニアの花は落ちてしまったが、葉の裏は夏の日を存分に浴びて真っ赤な色を誇っている。ベゴニアはよく見られる小花のセンパーフローレンスと球根ベゴニア、レックスベゴニア、そして木立性ベゴニアと種類があって、それぞれに形態が違う。いずれも秋海棠の仲間なのだが花付が似ている位な所か。我が家にはどれも一度は来た花たちだが、相性が良くなかったのか残ったのは木立ベゴニアだけだった。

最初は鎌倉へ何処かから贈られたもので、株分けで家に来たものを物は試しと切った小枝を水ざしにしておいたら、素敵に白い根が出て簡単に増やせることがわかった。今から30年くらい前なので、本を見てもあまり載っていなくて、どんな色のものがあるのかも知らなかった。
家のベゴニアは葉の表が緑色に銀の斑点があり、葉の裏は赤である。夏の陽を好んでその赤はより真っ赤になるが、寒さには弱い。花は四季咲きの物もあるらしいが、家のは夏の花で真っ赤な花が6月ごろ花芽がついて7〜8月に咲いて来る。面白いのは一本の花茎に雌雄同体だが、オス花が先に咲いて、メス花は後から咲く。それがうまく受粉すると種の袋がぶら下がって花はその先、房状にこんもりと垂れ下がって揺れているのは、赤い金魚のモビールのようだ。1m位の木に紅い房がいくつも下がると中々に美しいのだが、やはり葉裏の赤と濃い緑の葉をみる観葉植物のような物だと思う。
寒さに弱いので冬に外に置いておくと、大抵霜枯れのように葉が痛んで落ちてしまい、最悪は株も枯れてしまう。しかし大きくなった鉢を家に入れるところも無いので、夏から枝先を20pくらい切って、何本かガラス瓶に挿しておく。葉っぱはそのまま元気に暮らし茎の下の方に小さなつぶつぶが出来るとそこから根が出てくる。丁度ヒヤシンスの水栽培みたいなので、学校の夏の自由研究に良いと思ったのだが、生物嫌いの甥や姪から拒否されてしまった。こうして出来た苗(?)を冬に枯れた鉢と取り換えていくのだ。

いつでも水ざしをしておくと枯らしたからと知り合いが持って行ったりしてあちこちに増えるはずなのだが、なぜか植物にも相性と言うものがあるらしく、根付かないことも多い。家でも他の木立ベゴニアの白花が欲しいなあと思うのだが、中々めぐりあわせがなくて実現はしていない。息子は「一期一会の精神だ」といって、見かけたらすぐ買わなくてはというのだが、園芸店そのものが無くなってしまってはどうしようもない。

秋風に銀の斑点きわだちて木立ベゴニア不安げな赤  多香子
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