2014/10/19

仙石原(箱根)の芒  短歌

秋も深まってくると、高原に行きたい気持ちも納まってくるのは、都会の中でも風が涼しくなり、クーラーや扇風機がなくても気持ちの良い時を過ごせるようになるからだろうか。でも一叢のすすきなら公園にもあるだろうがすすき野原となるとやはり都心ではお目にかかれない。このごろは大きな河川敷に芒やコスモスを植えて、人目を楽しませようとしている所もあるようだが、私の所からはだいぶ離れている。お月見には芒を買ってきて縁側などに飾ったと言うが、縁側のある家が無くなって「お月見さん」もやらなくなった。

すすき野原といえば、東京から一番近いのは箱根の仙石原ではないか。秋になれば色々な広告に登場する有名な場所だが、実は私は仙石原の芒は行ったことがない。箱根と言えば日帰り温泉、と思ってしまう私は(出かけられたころだが)家からは便利な小田急のロマンスカーに乗って、一路湯本に到着。湯本にも立ち寄り湯は数々あったし、登山電車で強羅までの間にも、綺麗な施設から、地元の人用の銭湯温泉まで数多くあって結構楽しんだので、仙石原まで行く暇がなかったのだ。
箱根と言う所は、乗り物の路線が小田急と西武鉄道で別々のルートになっていて、それぞれの一日乗車券が互換性がなかった。いまはスイカやパスモが両方使えるように便利になったのだろうか。以前は仙石原へは、小田急の高速バスが新宿の他とは別の乗り場から出ていて、一回だけそのバスで湿性花園に行ったことがあった。湿性花園は「水芭蕉」が有名でそれは尾瀬と違って四月に咲くため、他の花とは掛けられないが強羅へ降りる時山の枝垂桜を見ることが出来る。紅葉も箱根連山は一色の赤ではなく、だんだらの裾模様のように広がるので、一番きれいな11月にいくようなことになる。そして仙石原の芒は10月だろうから意外とよそに行ってしまう事になるのだ。

母は「芒なんてどこにでもあるから」とあちこち旅行のついでにそれほどの感激も無く見てきたが、とうとうどこへもいけなくなってしまったし、私はそのお蔭でとうとう仙石原の芒野原をさまよう事もなく終わってしまいそうな気がする。仕方がないので、映像を眼裏に呼び起こして歌を詠むことにしている。

帰る家はどこかと心さがしても芒野原にきつね呼ぶのみ  多香子
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