2014/12/18

「からたちの花」  短歌

この前白秋の「砂山」を書いて、白秋の短歌に取り組む前に、懐かしい白秋の童謡や詩歌をいくつか浚ってみようかと思った。私は実は音痴なので、歌は好きだが作詞ということになると、音楽的素養が必要なのではと思ってしまう。詩人はそんなことを考えずに詩を作り、音楽家が曲を作るのかもしれないが、私は自分が詩人ではないと言うコンプレックスをもっている。ある人が「北原白秋」は天才だからと言ったが、それは本当だろう。
「からたちの花」は大正13年『赤い鳥』に発表された詩で山田耕作の途中で転調する、歌う者にはむずかしいがどこか日本的な田園を思わせる曲が詩をより美しく仕上げている。

「からたちの花」
からたちの花が咲いたよ。   からたちも秋はみのるよ。
白い白い花が咲いたよ。    まろいまろい金のたまだよ。

からたちのとげはいたいよ。  からたちのそばで泣いたよ。
青い青い針のとげだよ。    みんなみんなやさしかったよ。

からたちは畑の垣根よ。    からたちの花が咲いたよ。
いつもいつもとおる道だよ。  白い白い花が咲いたよ。
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この詩には白秋の故郷「柳川」の風景が影響を与えているというが、私(行ったことがなく、映像と母の話からだが)にすると柳川と言う所は川を中心とした、商都との記憶がある。この歌の風景はどうも農村のようだなと思うけれど、そんなに大きな都市ではないのかもしれない。
また、長田暁二氏によると「よ。」という終助詞をすべての行の終わりにつけて、それまで話し言葉の中でも「俗語」であった「よ」と言う響きを脚韻のようにして「詩」にしたてたのが注目を集めたという。私は子供の話し言葉が俗に落ちずに「詩になった」と言う気がする。そして言葉の繰り返しが曲にしやすい詩なのではなかったかとおもう。

いつの日かあの空の上にもどったら友はまたいる からたち揺れる   多香子
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