2015/6/21

紫陽花電車と箱根  短歌

紫陽花と言えば鎌倉だけど、たまに箱根の事も書こうかと思ったら、何だか大涌谷が怪しいことになって来た。箱根は小さい時から何度も遊びに行く場所だったので、大涌谷だけに少し煙が上がっていると言う感覚だった。これまでに箱根山が吹くなんて考えられないことだったし、カルデラ湖である芦ノ湖にはあんなに水がいっぱいあるじゃないか(地学なんかにとても無知な人なので)と言う気がしている。

私が三、四歳のころから祖母の保養のための別荘が小田原にあったので、箱根はそこに集まる親戚たちとの行楽の場所で、古い写真にはまるで池のような昔の小涌園のプールが写っていたりする。小学生の時はまだ箱根の千代田荘がなかったので、夏季行事に宮の下の「温泉小学校」という本当の温泉付き小学校を借りて四五年生の希望者が何泊かした思い出もある。

それから段々日本全国高度成長し、熱海は廃れて箱根は美しく成長した。登山電車の両脇に紫陽花が植えられて「あじさい電車」と呼んで喧伝された時は「?」という感じだったが、それからもう30年ぐらいたってすっかり定着しているようだ。箱根は湯本でも大分高度があって涼しいから、紫陽花は六月より七月の末までも咲くので、観光客には楽しみな事だろう。

噴火するかもしれないと、大涌谷の立ち入り禁止が出た時はニュースがこぞって観光産業が困っているように報道していたが、箱根と言う所は大噴火で灰がすごく降らない限り、色々な見どころ遊び場があるのだ。湯本だけでも温泉は勿論北条家の墓地のある早雲寺、春日局ゆかりの場所や玉垂れの滝、塔ノ沢の和宮静養の宿など歴史を刻むものもあるし、芦ノ湖へのルートも小涌谷経由と甘酒茶屋経由と他にもいくつかのルートがあってそれぞれ歴史と温泉、文学ゆかりの地などが多い。

私は以前は一人でもふらっと日帰りで出かけて行ったが、それにはロマンスカーが旅の風情を醸してくれた。そして登山電車で強羅まで、なつかしいスイッチバックの電車が運んでくれる。多少の噴火では湯本あたりはどうもならないと思っているが、せっかくの紫陽花が灰をかぶってしまっては可愛そう。どうかそんなことにならないようにと祈っている。

子供にも「ほらここだよ」と教えたる、あじさい電車のスイッチバックは   多香子
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