2015/8/16

清里のあたり  短歌

柳生博という俳優さんが清里の手前甲斐大泉に別荘をつくり、今ではほとんどそっちで暮らしているという事はご存知の方が多いと思う。その息子さんで園芸家の柳生真吾さんが五月に死去された時は本当にびっくりした。
NHKの趣味の園芸に出演したりで東京と大泉の往復が多かったと言え、咽頭がんで47歳の若さであった。あんなに自然の豊かなところにいて自分の好きな道で生活して行かれるのは、体に良いだろうと思っていたのに癌になる。もう日本の何かが狂って、皆どんどん癌になっていくのかと恐ろしいような、やっぱりと言うような気持になった。
わたしが癌になったのは十年も前だが、そのころでも原因は大気汚染ではないかと密かに思ったものだが、あれから妖しい空気は広がり、いまは放射能もとりまいている。地球温暖化なんていうお題目にのせられて、すぐそばの危険に気付いてないのではと思ったりする。

変におそろしい話をかいてしまったが、山梨県の市町村統合で「北杜市」となったあのあたりはとても気持ちの良いリゾート地なのだ。去年も書いたように思うが八ヶ岳のふもとは昼の暑さはあるけれど、木陰に入れば風が吹き抜け、小さな滝やそこからの流れに可愛いみぞそばが咲いていたりする。牧場があり、ソフトクリームがあって、十何年前は毎年夏に出かけていくところだった。その頃はもう年だから素敵な恋はなかったが、定宿のペンションに待つ可愛い犬や猫に会いに行ったものだ。

清里のキープ協会ではジャージー種の牛を飼い、清泉寮では美味しいアップルパイとソフトクリームが食べられた。その清泉寮はキープ協会の中心の建物で、戦後の荒廃をなんとかしたかったアメリカ聖公会の面々が引き揚げて職のない日本人ともども入植して酪農の事業化を図ったところだ。アメリカのお節介と見る向きもあるだろうけど、ようやくに戦後の荒廃から立ち直り高度成長をとげた日本の、今、戦前かも知れない状況はほんとうに心配になる。美しい清里の自然と共に、手にした平和を手放さないようにしたい。
こんな話になってしまったので、歌は美しく。

清里の高原の夏 真っ白なワンピースが行く涼風を連れ  多香子
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