2016/2/12

二月の歌  短歌

一月は逝く、二月は逃げると言って時が経つ速さをなげくが、春が近くなってくる楽しみもあるだろう。本当に春が来ると、それは狂いの季節のように花に憧れ、心せわしい物だから今の内は寒さとともに堅実に歩くことが望ましい。
などと分かったような事を言って、二月の歌は「童話」の一部を下敷きにしながら童話と現実の隙間の世界の心を詠った(つもりの)歌を六首ならべる。

「童話とも言えない」

粉雪が酔い冷ますころ鐘がなるガラスの靴をなくしてしまった

どうしてももう一度飛ぶ、折れた羽根抱いてわたしの火の鳥が言う

「あなたなんて舌を切られて死ねばいい」と言えず窓辺のすずめにパンを

キングから指輪受け取る乙女子をダイヤのクイーンがひそと見ている 

天使ころぶ、アッという間に手を離れまっ赤な風船そらに飛び行く

仲間たち白馬も姫も君を待つ あの虹の尾の入る森では

どこが「寒さと共に堅実にだ」とお怒りになっているあなた、立春も過ぎて頭の中に花が咲く季節が来たのです。
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