2016/5/13

藤の花とあれこれ  短歌

色々と忙しくて花を堪能することは出来なかったが、今年は神田祭が陰(表の年にやる)なので買い物のついでに藤棚だけは見に行った。年によって花付の変るものだが今年はなかなかの盛りに出会った。駐車場の日除けを兼ねているので、花房は長くないけれど一重と八重とピンクの三種類が丁度よく咲いて葉が茂ってしまったのを除いては◎だった。

いつも藤と言うと正岡子規になってしまうので、今回は「古今」からと思ったが中々藤の花は出てこなかった。平安ごろは藤棚では無く山の藤のようにからませるものだと説明にあったが

わが宿の池の藤波さきにけり山ほととぎすいつかき鳴かむ   よみびとしらず

この歌は古今集では夏の分類である。

先月、放送大学を何となく見ていたら「黒いマリア」の題で四季のある国は日本だけでなく、世界中にかなりあってそれらは古くから農業によって構成されてきた国だということ。宗教も汎神論的に植物が種を撒かれ目を出し収穫され種を落として土に眠る、その循環が生→死→生と終らないことを四季の中に見つめてきた。一神教は死は死であり天国に行ってそれで終わり、天と地は別けられている。
土着の民族は(ことにどこにでも神を見る汎神論の信者は、長年培ってきた風習を捨てることが出来ず、征服されて改宗させられても土の恵みを表すために「黒いマリア」を描いたと中東の話になぞらえて話していた。こう書いていると無味乾燥だが講師の先生が面白おかしく(焦り気味に)話すので何しろ面白かった。

内容は勿論日本の事も含んでいるので私の思う所に近かったのだ。よしなし事のようだが、春夏秋冬季節のあることが、多くの植生を産み、和歌に短歌に季節が読みこまれて行くことになったとしみじみ有難く思うのだ。

藤の花ちららちららと降る夜は恋に踏み切るワインください   多香子                             『猫と暮らせば』より
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2016/5/18  18:07

投稿者:多香子

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