2016/8/5

毎日歌壇、読売歌壇掲載  毎日歌壇他

年寄りは突然のクライシスでダメになると言うが、まさにその通りの経験をしています。退院から五日目で呼吸不全で再入院、今はいつか来る最期の時を待っている状態です。病院側と延命治療は行わないと言う意思の疎通が出来たことが幸せです。

七月十八日の「毎日歌壇」で伊藤一彦選に採って頂きました。この前の一年振りの歌以来、一か月もたたずに採られたので嬉しいけど、どういう運気かしらとも思いました。歌は

踏みつけて凹んだままにお風呂場の棚に忘れたブリキの金魚   河野多香子

何という事はない歌なのですが、これは若い人の多い場所では理解されないのかも知れないと思って、新聞に投稿したのです。「ブリキの金魚」きっと今は横浜のおもちゃ博物館に鎮座しているのではないでしょうか。私が赤ちゃんだった時、親は戦後のやっと再開された銀座の「金太郎」と言うおもちゃ屋で「ブリキの金魚」を手に入れたそうです。私の初めてのおもちゃでした。

同じ十八日の「読売歌壇」にも、小池光選で採られていると知人から知らせがありました。猫の歌ではないけれど、小池さんに採って貰えるのはとっても嬉しいです。歌は

霧深き海峡にきて一冊の寺山修二を読む船の旅     河野多香子

いかにも技巧的と言うべきですが、津軽海峡を思い浮かべて頂けたでしょうか。
一日に二紙に採られるのは、初めての経験で、母の入院騒ぎでなんとなく紛れてしまいましたが、実際は飛び上がるような気持だったのだと思います。伊藤さん、小池さん、ありがとうございます。
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