2016/8/12

八月の歌  短歌

母は八月八日という覚えやすい日にあの世に旅立ちました。十日十一日の葬儀を終えて、ほっと一息つきながら、なんで人はこんな暑い時に逝くのだろうと思います。春や秋の美しい時を選べずに、酷暑の中を旅立ったこと以外には、多くの好き人々に支えられ長い介護生活を送れたことに感謝しています。一時は暴力的ですらあった認知症がだんだん穏やかになり、私を娘とも認識しなくなって最後まで「河野さん」と呼んでいたことをよかったとも、哀しいとも思いつつ終わりの来たことに安堵しています。
私の半分であった介護生活を埋めるものはいずれ日常生活となるでしょう。もう半分であった「短歌沼に嵌った」生活は変ること無く続いていくと思っています。世間は夏休みなので、私も一週間のお休みをいただいて「八月の歌」は夏らしく明るい歌の更新にいたします。

「秘密の夏は」

王様ははだかなのだと言えないで民衆は薔薇のジャムを煮ている

水際を犬と駈けゆく子供らの小さな足跡波とたわむれ

そのままのあなたでどうか居てください 夏の陽に向くひまわりのような

真っ白なカーディガンを買った日はカモメになって海へいきます

逝く夏の計算ドリルじゃないのです そろそろ私を開いてほしい

千年の夢からさめた眠り姫初めての朝をきみに微笑む


きっと、8月26日には次の更新ができると思います。またこれからもよろしくお願いいたします。
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