2018/2/9

スチーム暖房  短歌

この頃の大学の建物に行かないので分らないが、いま暖房はやっぱり空調(エアコン)になっているのだろうか。先日「うたの日」に「チーム」のお題で「スチーム暖房」の歌をだしたら、多分わからないのだろう見事に「ドンマイ」(実質零点)を頂いた。
「スチーム暖房」の原理とかは私などに説明できるわけもないが、戦前からお湯を沸かして水蒸気をパイプの中に送り、ラジエーター型の発熱器で暖房する物があった。石炭ストーブよりも直火でなく、一か所で火を焚けばかなりの大きな建物に蒸気を送ることが出来たのだと思う。戦前に母が通った東京市立の女学校もスチーム暖房だったと、母たちは威張っていた。(東北女学園では暖房が無かった話が有るから、東京は進んでいると言う事だったのだろう)

戦中戦後の燃料不足で、戦後七年経っても私の入った小学校ではだるま型の石炭ストーブだった。石炭は一クラス一日バケツ一杯だったからずっと燃すわけに行かず朝の内で終ってしまう。夕方までかかる日には、先生がテスト用紙の済んだものや、お習字の練習をした新聞紙(!)などを燃してくれたりした。
中学で私立の女学校に入ったら、昔からの名門校で戦災を免れたのだろう、古い校舎も新しい校舎もスチーム暖房ですごく暖かかった。難を言えばラジエーターが教室の片側で南向きの部屋は暑くなり、北側の離れたところは寒いので、一週間ごとに縦列が移動する時期もあった。

大学に行っても同じようなスチーム暖房が、これは何故か快適に大教室にも入っていて、今の風の吹いてくるものとは違って乾かず快適だった。ただ、燃料費には苦心していたのだろう、午前中一度温まると暖房は切れて(それでも人が居るし日中は気温も上がるので)午後の授業からまた蒸気が送られてくる。すると一度冷めたパイプの中を空気が通る時、どこかにぶつかるのか「キーン」「コーン」とまた「カーン」というような音がするのだ。のんびりした鐘のような音は、暖かさと共に学生を居眠りに連れて行く音楽のようだった。

午後になりスチーム暖房はいりゆく教室の中にパイプの歌が   多香子
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