2018/2/23

秀歌(75)大島史洋「角川短歌」一月号より  秀歌読みましょう

「角川短歌」の一月号は毎年大勢の歌人の十首詠にエッセイをつけて、色々な歌人の詠みぶり考えを読めるので面白いのだが、今回は「未来」の大島史洋さんの十首から五首を引いてみた。大島さんは次の「未来」を率いていく人と言われ、師匠もあの「未来」の個性豊か(?)な面々を包むだけの人柄といっている。私はちょっと敬遠しがちだったが『ふくろう』のすさまじく真摯な歌に(私は介護問題に厳しいので)ゆさぶられる思いがした。
「未来」創設者の近藤芳美が最後まで「新かな」を通したことを私の師匠も評価しているが、大島さんも「文語、新かな」を貫いている事を嬉しく思う。

「ミョウガの花」

かたちよきクスノキ立てり吾が前に空高くありおだやかにあり

苦しみを深く知りつつ苦しみの質を問わない集団は良し

有り難き夜の更けにして歯を鳴らしビデオを見ると人に知らゆな

新しく開店したるスーパーの賑わいのなか所在なきわれ

スクランブル交差点眼下に見えて人の動きのおもしろきかな

一月号の恒例の質問は「世界で一番有名な歌は」といもの。それに対して「なにゆえこんな質問が発せられ、答えなければならないのか、困惑するばかり」といっているのも率直だけれど、少し暗さも感じられる。「塔」と「未来」は「一般社団法人」の形をとった。時代はうねっているのかもしれない。
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