2013/7/25

家の猫  家の猫

今度来た猫は小太郎という名がついていて、12歳です。一月に前からいた猫が18歳半で死んだあと、しばらくは飼うまいと思っていたのに猫のいない生活は何とも味気ない気がして、ひと月もたたないで知り合いの保護施設から年寄りねこをもらってきました。
というのはわが家も平均年齢が高くなって、あと二十年は元気に生きられないだろう。近頃の猫は室内飼いで寿命も延び、子猫を飼ったら20年近く生きると思うとその子の先行きが心配になる。歳の猫なら丁度良いし、そういう施設でも売れ残っているだろうと思ったのです。そこにいた小太郎は黒い虎猫で、二年ほど前近くのラーメン屋さんから引き取られてきて、一匹飼いから40匹もの大部屋に入れられて、大層不満げに暮らしていたらしいのです。見に行った主人にすりすりしてアピールしたので、すぐこの子に決めました。
その施設の方の話では、ラーメン店の店主と小太郎が二人で暮らして、奥さんと子供は(アレルギーがあったらしく)別居していたのが、やはり同居をというので猫が追い出されたのだそうです以後家では小太郎の事を本妻と子供に負けた愛猫と哀れがっています。家に連れてきて三日、こたつにこもって出てきませんでしたが、三日目には降参して今では一匹猫を堪能しています。前の猫が三キロぐらいだったのに、コタは五キロ半もあるので抱き上げようとすると重くて大変です。ダイエットといいながらなかなか減りませんね。
小太郎が来たのが二月の半ばで、友だちが贈ってくれたシクラメンが応接テーブルの上に少し咲き残って置いてありました。そのよく茂った葉っぱを、猫がパクパク食べていたのです。猫用の草があるくらいで、猫はとがった葉っぱを好むと思っていたけれど、シクラメンを食べる猫なんて聞いたことがありませんから、その葉っぱが毒ではないかをあわてて検索して大丈夫らしいとわかりました。でも急いでシクラメンの鉢は外へ出し、猫には猫用の細い葉の鉢をおいてやったのですが、ちょっと噛んでこれは嫌と行ってしまいました。変な猫です。
日曜日に主人が車で買い出しに行って帰ってきたら、小太郎がすっ飛んで来てビニール袋の中の何かを夢中で食べているのです。ほうれんそうと小松菜でした。それから小太郎はお買い物をした日は少し思いのまま、あとは冷蔵庫に入れておいた小松菜を一枚、人の手に持たせて齧るという習慣になりました。

家の猫(こ)が買い物かごに首入れてもりもり食べる小松菜サラダ  多香子


この歌は俵万智さんの「サラダ記念日」記念の短歌募集があったので、面白がってつくったのですが、スポンサーがマヨネーズメーカーだったので、これは人用のサラダじゃなきゃと応募しなかったものです。

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