2018/10/12

10月の歌  短歌

「まったく良く降りますね」と男の先生がおっしゃつた。本当に九月から長雨と言うけれど、台風の土砂降りからしとしと雨まで曇りと雨の日が並んでいた。そして毎週来襲する台風。災害の多い時代がまた巡ってきたのではないか。戦後の一時期台風、地震、大火など凄いと記憶に残るものがあった。未知の災害ではなく、時代は「回る回るよ・・・」なのだろう。日本人(?)は強いのか弱いのか、(もしかして鈍感なのか)ひどい災害にもなんとなく生きていく。今年のあの猛暑の記憶も大分ぼんやりとしてきた。

「人生は辛い」

羽根もたぬ我の背中に残る骨 地に悲しみて草笛を吹く

もうこれで精一杯という疲れ 休め休めと涼風の吹く

何ほどの成果も出せぬ日の空を夕陽に染まり凍て鶴が飛ぶ

この町に一軒残ったお風呂屋の煙突あしたは取り払われる

松茸の香りか路地を曲がるとき空きっ腹にひびく 秋はしんしん

履きなれぬヒールのかかと打ちつけてシンデレラには夜明けが遠い

この路地に住む人想う黄昏の花壇に匂うかっこうあざみ

先月は「気楽な人生」だったので、今月は「辛い人生」にしてみたが、それほど違いはないのだろう。「今年はまだ松茸を食べていない」ということだって、とりたてて辛い事ではないのだ。
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