2019/3/1

三月の歌  短歌

二月はやはり逃げていって忙しい思いだけが残ったのは、書類を持とうとすると手首が痛く探し物がうまくいかないからかもしれない。隣のビルの(長い付き合いの方なのだけど)オーナー会社が会社も畳んで、ビルごと売ってしまうと言うので、椅子やテーブルを貰ったり挨拶をしたりとバタバタしていた。家のビルも洗面所の水漏れだとか、出ていくテナントさんが居たりで小さな用事に追いかけられている。
三月は別れの季節なのかもしれないし、新しい場所の決まるときなのかもしれない。

「春なのに」

盗聴はガラスのコップで出来るけど聞き取れないのはあなたの心

春浅き光を受けてなお赤いあなたの残したルビーの指輪

はっきりと選んでしまえば楽なのに信号機みたい真ん中の黄色

コクリコと聞けばきみ住む房州へ行きたき想い萌えいずるなり

桃が咲きみんなで踊る春の日の私の役目はサイドタンバリン

あきらめよう そう都合よくはいかないとひなげし揺れてる初恋の丘

花として小さな想い届くなら、あなたの歩く道端に咲く

柏原芳江の歌は、卒業間近の乙女心だったけど、この七首はもう少し年上の恋心かな。
**************************************************

「現代短歌新聞」2月号に『古今さらさら』の書評を「歌と観照」の佐藤千代子さまで書いていただきました。ありがとうございました。
4



コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ