2019/8/16

「真夏の結婚式」  

叔母の家は幼稚園と保育園の経営で、いとこ達からその子供まで皆保育士や幼稚園の先生で忙しい。だからお葬式は時期を選べないものの、結婚式となると「夏休み」の取れる八月と言う事になるのだろう。従兄弟の娘の結婚式に本家代表で真夏の11日に出席して来た。今年の夏は七月は長梅雨で涼しく、一転月末の梅雨明けから猛暑となって、台風も次々生まれ、予定の11日(お盆休みの始まりに)になっても暑さは治まらなかった。

式場は「目黒雅叙園」で昭和初期の料亭結婚式場を再現した会場は「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルの一つと言われている。私はまだ行ったことがなかったから、少しは楽しみだったけど、真夏と言うのは気の重いところもあった。
少し前にアマゾンで安くて柄の気に入ったロングドレスを買っておいたので、それを直してあったが、真夏用にぺらぺらと薄くふわふわとふくらむ袖に直したりしたので、もしも冷房がきつかったらと言う不安はあった。

何故か教会式だろうと思いこんでいたら、神前結婚式で、花嫁も打掛親も両家とも羽織袴と留袖(留袖に夏用は無い)で案の定きつい冷房であった。
この年になると何となく「結婚式」には感動しなくなっていて、ついつい会場の観察などという事になる。老朽化に対してリニューアルされた建物内部やお部屋の日本画、格天井にまでちりばめられた美人画や花鳥図、扉の螺鈿、回廊の鏝絵など確かに美しく、日本美術の伝統を集めたといえるのだろうけど、「千と千尋」のあのどんちゃん騒ぎを思わせる「ゴタゴタ感」はぬぐえなかった。

多分、私が年を取ったのだろう。若者たちは楽しい新婚時代を謳歌して、友達たちと盛り上がっていたのだからいいのだろうと思ったが、年寄りは(私は90才の叔母の介助役)はスピーカーの大音量や若い女性の嬌声に、ぐったり疲れてしまったのだった。

夏の日の鋭い痛みに負けないでひまわりと成れ若き夫婦は  多香子
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