2020/7/24

「四季」春号の歌  短歌

「四季」は季刊ですがいつのころからかずれてしまったらしく、五月の終わりごろに春号がでました。六月に届いて、あっという間に七月です。どちらの結社誌も原稿締め切りから⒉3か月はかかるので、歌は季節がずれているのはみなさん承知の上でしょう。「四季」は春から始まるので、表紙がこの号から色が変わりました。一年ごとに変えるようです。
私の「春号」の歌を載せます。春号だから「春よ来い」でも、読んでいただけばわかるように、主人の手術とその顛末から「春=いいこと」という気持ちを込めました。

「春よ来い」

たまきわる命とおぼえしわが夫の細く小さく横たわるとは

寒桜赤く垂れ咲く裏道を病室めざし日々を通いぬ

譫妄と医師はいいたり心電図、点滴などを取りのく夫に

桃色に河津桜の咲くころに夫の顔色人心地つく

夕暮れが疲れた顔で灯をともす家へかえろうシチューが煮えた

手入れせぬシンビジュウムに花芽つきやせ細りつつ伸びてゆく朝

冴え冴えと月の光のさす庭に明日を信じて小鳥も眠る

きみと来た月日の上に桜咲き折り返し点がもうそこにある

この先をもう少し見てみましょうと医師は告げたり若さの驕り

これからは何事も一緒と青空に霞のごとき桜見上げる


今は夏号の原稿は送ったので、私は到着を待つばかり。今年は時が早く過ぎていきます。
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