2021/3/19

「四季」冬号の歌  短歌

月の初めには「四季」の冬号が届きました。今年は突然春が来て、このところ昼間はストーブも要らない陽気でしたが、どちらの結社誌も編集期間に季節とはずれがあるのです。読み直してみても冬号に合わせて冬の景色だなあと思いましたが、わたしの10首をあげておきます。

「勝ちとか負けとか」

冬の恋勝ちや負けではないものを雪合戦のような意気込み

オリオンの傾く夜更けの寒さにも白い息吐き受験の頃は

勝ち負けじゃないよと子供に言い聞かせ肩の力を抜けと私に

いいわ私負けを認めるあきらめる罠にかかったうさぎみたいに

春色の毛糸でベスト編んでますあなたが冬に負けないように

努力することだけ得意なのだから亀に負けないあなたの勝ちね

負けは負け、あしたこの町離れるわどこへいっても花いちもんめ

さみしさは赤い椿の側にあるもう勝ち負けのことは言わない

ブス猫を毎日かわいいかわいいと褒めおだてれば美猫に仕上がる

冬の夜の寒さにまける手枕に寄り添う猫のしっぽぱたぱた

短詩形も散文(小説も)勝ちや負けの文学ではないと思うのに、人生を競争に賭けてしまう人もいるし、そうなりたくないと思いつつどこかで成果を期待する自分もいるのです。とかく人間はややこしい生き物です。
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