2021/6/4

童謡「みかんの花咲く丘」  短歌

戦後すぐの童謡は、戦中のラジオから引き継いで、NHKラジオの放送で全国民に愛されていた。父母も仕事をしながらラジオとともに歌い、私も買ってもらった童謡絵本を見ながら曲はラジオとレコードでおぼえた。だから「みかんの花咲く丘」は前奏から口ずさむことが出来る。
作曲の海沼実は戦中から戦後に多くの童謡をつくり、歌手の川田正子、孝子姉妹を売り出した。戦後すぐの童謡歌手(大体子供)はものすごい人気で、児童雑誌の表紙を飾ったりしていた。作品の景色は伊豆の伊東市への列車から見たものと言われるが、私の記憶の小田原あたりの風景とも一致する。

「みかんの花咲く丘」海沼実 作曲 加藤省吾 作詞

1,みかんの花が咲いている 思い出の道丘の道 
 はるかに見える青い海 お船が遠くかすんでる

2,黒い煙をはきながら お船はどこへ行くのでしょう
 波に揺られて島のかげ 汽笛がぼうと鳴りました

3,いつか来た丘母さんと 一緒に眺めたあの島よ
 今日もひとりで見ていると 優しい母さん思われる

加藤省吾はその時期の作詞家として数多くの歌を書いているのに、それほど記憶にない人だった。でも「みかんの花咲く丘」は歌詞の郷愁と「かあさん」の思い出(もう母はいないのだろう)に胸を締め付けられる、大好きな詞である。日本の童謡は大抵お母さんは死んで、お父さんは遠い所にいて、哀しいものが多いけれど、この歌は曲調の明るさとリズムの良さが救っていると思う。

清らかなほうへ一歩を進めたいみかんの花影すこし明るく  多香子
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