2021/7/16

「四季」春号の歌  短歌

結社誌「四季」の春号が出来ました。いつものように私の詠草十首を載せます。もう春が終わって梅雨開け間近ですが、どこの結社も出詠から三ヶ月ほどもタイムラグがあります。「四季」は季刊ですので一季のずれはほぼ気にならなくなりました。

「にょろにょろと」

にょろにょろと長虫は人に好かれねどゆったり春の陽を身にあびる

くねくねと曲がりくねった道のりを自転車押して行きし事あり

じんじんとしびれ解けゆく爪先の畳のへりに春が来ている

しゅるしゅると蜘蛛の糸たぐり登り行く雲の上には光あふれよ

色々なことを思えば怠いから恨みは裏のお瀬戸に捨てる

よろよろと心もとなく辿り行く道にこぼれる乙女椿は

時々は紙に便りを書きながら空のあの猫(こ)に届けたくなる

くるくると絵日傘回し春の日を踊っていたよ幼いあの日

数々の思い出集めてくり返し語る媼になりたくもなし

チロチロと舌をのぞかせ我が内の長虫何かを狙っているのか


この連作はこれまであまり使わなかった「オノマトペ」やくり返し語を初句に置いた歌に挑戦してみたものです。やってみたらするすると言葉が出来て、作りやすかったと思います。結社誌でも誰も評を言ってはくれないので、お読みになった方は何かいって下さると喜びます。
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