2021/8/6

八月の歌  短歌

今年の暑さを嘘のように受け止めながら、八月がはじまってしまった。コロナは増え続けオリンピックは盛り上がったみたいで、こんなものなのかも知れない。競泳のテレビ画面は青く、他の競技より涼しげだから主にプール映像をかけていた。多分このコロナ対策は失敗なんだけど(初期に治療の手が打てない)、みんなそうとも思わないかもしれない。どこへも行かない夏、歌の中で「海」に行こうか。

「海は知ってる、だけど行かない」

君だけが「海」を知ってる手を広げこんな小さな世界示して

夜の波はくろがね色へと変わりつつ海が私を産みだすところ

海鳴りが私の身内で遠い日に帰っておいでとリフレインする

「スイカって畑でなってるの見たことない」と笑う二人の水分補給

八月のちちふさ揺れて一枚の布に納まる 海は遠景

眠り落ち深海の底たどるまで魚のなまえいくつも数える

海もない山も見えない街にいて金メダルのような月を見上げる


高齢者になると、さすがにプールにだって行きたくなくなる。母がよく言っていた「とても心臓がもつとは思えない」という言葉は、今は私たちのものだ。情けないのか、まあいいのか分からないけれど。
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