2022/3/18

「ランチョン」の火事の思い出  

田村元さんが「歌人のいきつけ」という本を書いて、NHK短歌でもその一軒を放送ごとに紹介していた。先日の回では「神保町ランチョン」を佐藤佐太郎の歌とともに紹介されていた。

泪いづるまでなつかしむわが若くビールを飲みしところはここぞ       佐藤佐太郎

この歌は昭和49年のものだそうで、佐太郎は青春時代のランチョンを懐かしんでいる。田村さんは現在の建物の写真を載せていたが、よく考えたら佐太郎の青春のランチョンは昔の建物だったに違いない。そういえば今の下にお店を並べたビルに建て替わったのは昔の建物が火事になって何軒も焼けてしまったのを思い出した。

何年か分からない 息子が小さかったから昭和46年から50年くらいの間ではないか、昔はモルタル二階建てかのお店が「共栄堂」「ランチョン」「吉川おもちゃ店」あと何屋さんだったか弟の同級生の家が並んでいた(もしかすると壁のついた長屋式だったのかもしれない)子どもの頃はレストランよりおもちゃ屋のほうが親しくて(高級なおもちゃなので、誕生日くらいしか買って貰えなかったけど)ショウウィンドウを覗きに行っていた。

火事になったのは息子が生まれて何年かしての事で、私は丁度お使いの帰りに燃えている現場を通りかかりその火勢のすごさに体中ふるえたのを覚えている。
何処が火元だったのか分からないが、長屋敷の数軒が焼けてレストランなども閉店していたが、その後共同でビルに建て替わった。ランチョン、共栄堂は再開して今も文化人に人気の店だけど、私たちになじみのおもちゃ屋は越して行ってしまった。
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