2014/1/16

「そののち歌会」1月  「そののち歌会」

今年初めての「そののち歌会」に参加しました。お正月らしいお題ではない「眠る」というのでどうだろうと思ってみるとお正月を感じさせる歌にも亡くなった人の事、永眠を感じさせる歌もあつたりしてやはり時節や行事が希薄になっている時代なのかと思いました。和歌が宮廷を頂点として発達完成されやがて儀礼教養となつて形骸化したものを、明治以降殊に戦後の前衛短歌を経て現代短歌の潮流になったことを思えば、仕方のないことではあるけれど、そういう歌の中に古い習慣が現在のように歌いこまれているのは地方と都市のギャップがあるのか、それとも古さを取り入れる技巧なのかと徒然な事を考えてしまいました。
尤も私の歌も新年向きとはいえないかもしれませんが。お題「眠る」

ふと触れてあたたかいもの脈打てり反抗期越えし娘の眠る

あまり目出度い歌ではないけれど、反抗期が終わってやれやれと、あたたかいのだからいいかなと出しました。モデルは姪で、孫のようなものなのですが結構手を焼いた経験があります。「あたたかい」は文語で統一すれば「あたたかき」だなとおもったけれど、柔らかな暖かさをだしたくて「あたたかい」にしました。7点頂きました。実は歌会の始まったころ、甥の大学受験に突然関わって、何しろ大学受験は遠い昔の事、センター試験もよく分からないので頭がくらくらしてしまいました。春は受験の季節でもあるのだなあ。
ゲストの松村由利子さんは「かりん」の歌人。福岡生まれで、毎日新聞記者からフリーのライターになった人という。石垣島在住。選は貰えなかったけれど、全員にコメントを頂きました。私の歌へのコメント、

「思春期の娘さんを詠われたのでしょう。なかなか言葉による交流が難しい時期に、ぬくもりを直に感じていとおしく思った作者の気持ちが伝わってきます。第一次反抗期という二歳ごろを指す言葉があるので、最初に読んだとき、わずかにイメージが揺れるところが惜しいです。また「越えし」と過去形にしてしまうのも残念です。現実は、最も難しい時期を過ぎた年齢かもしれませんが、歌としては思春期真っ盛りの娘に「ふと触れて〜」という方が圧倒的にドラマティックです。眠っているときにしか触れ得ないという寂しみが出ますので。」

丁寧に読んでいただいてコメントをいただく、本当に嬉しいことです。ありがとうございました。
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