2012/8/22

KATAGAMI(カタガミ)!  おでかけ

 そして、またぞろ小径に入って行く。♪知らない道を歩いてみたい♪

 これは業だな。

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 お寺の裏手の路地。いかにも京都だ。

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 宝珠のついた屋根。色のあせた古瓦。魅力的な姿に抗えず、吸い込まれるように路地に迷い込む。

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 ちょっとマンガチックな「へうげ鬼瓦」。

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 京町家の石畳を、自転車のお姉さんが、風のように駆け抜けてゆく。さまになる風景だった。

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 路地を抜け、平安神宮に向かう神宮道に折れる。平安神宮の手前には図書館や美術館、ホールや勧業館や動物園など、重要文化施設が目白押しだ。
本日の目的地は京都国立近代美術館。「KATAGAMI(型紙)Style 世界が恋した日本のデザイン もうひとつのジャポニズム」展だ。企画展のHPより抜粋して展示品の紹介引用↓

 浮世絵や日本の美術工芸品が、印象派に影響を与えたこと有名だが、工芸においてのジャポニズムの影響については、技法の多様さから紹介されることがなかった。
 19世紀後半、万国博覧会などで日本の美術工芸品を見た西洋の人々を大いに驚かせた。とりわけ芸術家たちは、その斬新な構図やデザイン、緻密な技に注目。作品を制作する上での大きなヒントとなったようだ。

 着物その他の文様染に使われる日本古来の「型紙」は、この時期に西洋にもたらされ、その美しいデザインや高度な技術が高く評価されて、当時西洋各地で起きた美術工芸改革運動(後にアールヌーヴォー/モダン・デザインへと発展する)に大きな影響を与えた。  
 19世紀末から20世紀初頭にかけて西洋に渡った日本の美術工芸品の中でも特にこの「型紙」に注目し、「型紙」が西洋の芸術家たちにどのような影響を与えたのかを紹介する日本初の試みだ。

 日本で生まれた型紙が、染色という本来の用途を超えて自由に解釈され、アール・ヌーヴォーをはじめとする西洋の美術工芸改革運動の中で豊かな広がりを見せていった様相を、約400点の作品とともに俯瞰する展覧会。


 会場にはいつもよりずっと西洋人のひとたちが多かった。どうもジャポニズムは、昔も今も西洋人を魅了するようだ。

 展示品の骨子となる日本の「型紙」は、染めたい模様を切り抜いた紙に柿渋を塗り、頑丈にしたもの。仕様済みのものなのでほとんどが黒い。いってみれば和風ステンシルだ。残念ながら日本では「消耗品」として扱われたので、収集や保存の対象ではなかった。

 しかし大量に海外に流失した「型紙」は各国の博物館などに収蔵されたそうだ。この100年の間に大きな戦争もあったし、浮世絵も含め、もしかすると海外に流出してよかったのかも・・・とすら思う。

 さて、展示品を見ての感想だ。

 まずはその精緻さ、見るだけでも虫眼鏡が必要なほど細かい作業に、誇張でなく驚愕する。日本人ってどんだけ器用やねん(日本人でも私にはムリ)!! 

 可憐なひな菊や乱菊、菊唐草などの凝った模様も素晴らしいけど、菱形に十字、みたいなシンプルかつ細かい模様(小指のツメより小さいかも)も「これを手作業で!?」とびっくりする。

 それに菱形の中で空中に抜かれた十字はどうやって型紙になり得るのか、ちょっと知りたかった。あと難しいとは思うけど、型を使ってできた模様も並列で置いてもらえたら、わかりやすかったのにな。点数は多いけど、説明や案内がもう少しあれば、もっと理解しやすかったと思う。

 次いでジャポニズムの影響の広さに驚く。ええっ? ミュシャも? リバティプリントも?

 ジャポニズム作品群は、タンポポのランプとか、それなりに素敵でかわいかったけど、なんといっても私はガレ、エミール・ガレの完璧な素晴らしさにノックダウン。

 ガレって、すごい!!!

 他の作品は「やっぱりバターは入れなくちゃね」とか「ハーブは必要よね」とか西洋をひきずっているけど、ガレはなんていうか、「エミール・ガレ」本人のセンスと個性と日本のデザインを昇華・融合させていたように思う。

 彼のガラスの鉢を見て、「もうこれ欲しい〜!!」とガラスケースの前で悶絶した。「レプリカでいいですから〜」。
 茶色がかった赤い青海波の地に太い唐草が抜かれているの。形も水滴が落ちたクラウンのようで個性的。でもすっきりしていて主張しすぎていない。すばらしいバランス感覚!!
 隣のラリックがすっかり霞んでみえました(ラリックファンの皆さん、ごめんなさい)。

 ガレといえばガラスだけど、ほかに家具とかもあり、そのセンスたるやもう!!
 装飾され尽くしているけど、装飾過多でなくすっきりしており、凝っているのになぜかシンプルに見える。不思議だ。だれもガレのマネはできないだろう。

 そしてこの「型紙スタイル」のデザインは、21世紀の現在も引き継がれている。リバティプリント、英国の高級カーペット会社がシリーズとして出した「Katagami」デザインの絨毯、高田賢三や三宅一生のモード。

 この連綿と続くデザインの生命力が、今回の一番のみどころかもしれない。

 (明日は、できれば写真をアップします)
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