2013/11/18

お宝ざくざく。  アート

 入口に近かったのでいきなりメインの「国宝 油滴天目茶碗」に遭遇した。

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 吸い込まれるような虹色の油滴は、宇宙に誘われるよう。これを見ると、とても不思議な気持ちになる。安宅コレクションの、まさに至宝。

 その後に有名な中国の名窯「景徳鎮」の名品が続く。素晴らしいものだろうけど、「ほしい!」とは思わないな(絶対、もらえないが)。

 しかし! 「豆彩 瑞果文鉢」の艶やかな彩色に目を奪われた。(→ここに画像があります)

・・・これ、見覚えある!! うちのお正月用の「たち吉」の九谷焼の取り皿に、この桃のデザインあったやん! ん〜〜(絶句)。そんな高級デザインのものがウチにあったなんて。本日の収穫!

 中国は後漢時代の金属のヒトガタ、「青銅鍍金銀 仙人」。1世紀という太古の品。悠久の時間の流れにくらくらしそう。

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 とはいえ「仙人」というよりは、「宇宙人」の方がずっとふさわしい風貌。もしかしたら中国では、「宇宙人」のことを「仙人」と呼んでいたとか!? ありえないこともないかも。

 ところで、なぜか滋賀県のお宝も紛れていた。

 聖衆来迎寺の「国宝 六道図」のうち「天道図」と「優婆塞戒経説話図」、それに神照寺の「国宝 金銀鍍透彫 華籠(けこ)」。金銀の見事な透かし彫りになった浅い籠の「華籠」は違う展覧会で何度か見た。ライトの当て方で随分違ってみえる。「ミホ.ミュージアム」でみたときには、神秘的な陰影があり、えらく感動した。そのときには、ちょっと前に「お練り」で散華するとき、実際に「華籠」(もちろんこの国宝ではない)を使用されているのを見ていたので、よけい感動したのかも。

 そして藤田美術館からは、「交趾大亀香合(こうちおおがめこうごう)」が!

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 藤田伝三郎が亡くなる直前に、当時の落札価格の記録を破る9万円(現在の貨幣価値で9億円)という破格の値段で入手したという、いわく付きの逸品。
 ・・・なのだけど、私にはその価値がわからず(悲) たしかにまるっとしたかわいらしいフォルムと鮮やかなのに上品な色彩は、「ほしい〜♪」と思わせる逸品ではあるが、まさか9億とは。たぶん本人(亀)も、「いやぁ・・・それほどでもぉ・・・」と困惑している気がする。 

 「日曜美術館」で「これはっ!」とぜひ実物を見たかった豊臣秀吉の着用したものとされる「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」! 

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 安土桃山って、なんてアバンギャルド! 黒と黄の大胆な色使いといい、首と脇のフリルといい、裾の大きな水玉といい、富士山がのほほんと煙を吐く様子といい・・・「へうげもの」の世界が一気に現実味を帯びてくる。ニューカルチャー&ファッションリーダーだった信長の衣類も、残っていたら見たいなあ!

 江戸時代の上田公長/画「蟹子復讐之図」も、ほのぼの感溢れて大好き。「さるかに合戦」の蟹の子どもが栗やハサミや臼にきびだんごをあげて、仲間に引き入れる図なのだけど・・・。きびだんご? それ、桃太郎やんけ!とゲラゲラつっこみたくなる脱力な絵柄やそれぞれのキャラの表情がとぼけていて、ほんとに面白かった。なんで、こういうのを絵葉書にしないのかなあ! 絶対複数枚買うのに!

 江戸時代の鍋島焼が気に入り、「木村蒹葭(けんか)堂日記」で江戸時代の荒俣宏みたいな人物の存在を知る。
 象牙彫根付の精緻さにも驚く。「蘇東坡(そとうば)」(中国北宋代の政治家・詩人・書家)「白蔵主」(キツネの妖怪)などの、小さな象牙に細かくなめらかに彫り込まれた不気味な造形に見ほれた。

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 お厨子に入った平安時代の「聖観音菩薩立像」が神秘的でシンプル。国宝ではないけど、おもわず手を合わせてしまうような神々しさ(仏世界の人だけど)。
 そういえば観音菩薩さまのなかでは、聖観音さまに一番持って行かれるんだった、私。20代の頃も、薬師寺の聖観音さまにずいぶん救っていただいたっけ。ついでに言っちゃえば、最近の注目株は如意輪観音さま。個人的には醍醐寺の宝物館にいらっしゃるお方に首ったけ。左手の人差し指を立てて法輪を乗っけてる感じが好き。ツンデレでセクシーなところも(あくまでイメージです)。

 ほかにも大好きな仙崖義梵和尚の脱力しきった「寒山拾得図」にも再会できた。大好きといえば、与謝蕪村も2点、逸翁美術館から出展されていて、ほのぼの。彼の俳句も中学生のころから好きだった。芭蕉よりほのぼのした蕪村が好きなんです。放浪脱力系男子が好きなのかも。今なら宮田珠己さんとか。

 というように、「大阪のお宝」というざっくりとした括りなので求心力はないけれど、意外にあれこれと、没頭出来るお宝に巡り会えてうれしかった。
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