2010/11/17

大胆、かつチャーミング  ファミリー

 珍しく、ちょうゴキゲンで帰宅したKちゃん。

 高校の芸術科目は3択で選択した。音楽、美術、書道どれかを選ぶのだ。私は絶対彼女は美術を選ぶだろうと思っていたが、念のため確認したら「書道」という。予想外の答えだった。

 なんで美術でなくて、書道?

 「美術はめちゃめちゃ上手い人、山ほどいるし、点数とれへんと思う。それに書道やったら、お歳暮とかお中元シーズンに、のし紙で筆文字を書けるから、アルバイトできるかもしれへんし」

 さすが、抜け目がない女だ。

 確かに彼女は、デッサンとか写実とかは好きではなく、技術的には上手い方ではないかもしれないが、彼女の絵には、技術を超えた魅力をもっているのに。子ども時代を通して絵画教室にも通っていたのに。ちょっともったいないなぁ〜。でもまあ、本人の意向なら仕方がないか。

 ということで、書道を選択したのである。おばあちゃんに3年程、お習字の手ほどきを受けて入るものの、器用な上手さはない。素直な元気の良さが取り柄のお習字だ。それでも先生のご指導の賜物で、高校生になってから目を見張るくらい上達した。「うまい」というより、彼女のは「いい」(味のある、ともいう)字なのだ。

 近々に「書道展」みたいなのがあるらしく、書道のクラスから代表3名を選ぶことになったらしい。Kちゃんの語りでは、こんな感じだ。

「10年くらいお習字してます!というくらいバリバリにうまい人が二人いやはって、その人らは当然代表なんや。ウチなんかはほとんど殴り込み(!)みたいな感じで書道クラス取ったやん? ほとんど論外なんや。

 それで、展覧会に提出用の字は、先生が『めりはりのある字を書きなさい』っていわはったから、めっちゃ強弱つけて書いてみたねん。ほいで、ウチが筆を洗いにいって戻って来たら、(作品の乗った)ウチの机に人垣ができてるねん」

 いわゆる「きれいな字」ではないけれど、やたら「面白い字」だったらしいのだ。

 書道だって段があがるにつれて創作になってくるから、独自にクリエイティブでないと上には上がれない、という話を聞いたことがある。観察力と想像力と創造力は人並み以上(多少親バカ・バイアスあり)のKちゃんに、どうやら何かが降りて来たらしい。あるいは無欲の勝利でもあるのだろう。

 母親としてより、むしろ10年以上前から彼女の作品の一ファンとして、うれしい話であった。これを機に、彼女のクリエイティブな部分が復活してくれたら、実にうれしいのだけれどね。でも「芸術は上手下手ではない」、という私の言っている意味が、彼女にも少しわかったかもしれない。  
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2010/11/18  23:36

投稿者:紙魚子

彼の天性の美術の才能は、素晴らしかったですもんね。もっとも音楽もお好きだから、ずいぶん楽しまれたことと思います。
 
 Kちゃんは「好きなこと」が、自分でいまだ判然としないところで迷ったり、そこで自信のなさにつながったりしているのかもしれないです。というか、自分の才能に賭けるのは、人生を賭けた大バクチになるので、地道で堅実な道を選ぶべきかどうか、というのも迷いどころなのかも。
 でも知らない職業というのはきっと山のようにあると思うので、自分に合った仕事を見つけられますように!と願っています。

2010/11/18  7:08

投稿者:れんくみ

時々(多分若者向けの)アートマーケットに楽しみで参加させていただきますが、息子と五歳も変わらないくらいの子たちの絵から、動く事さえできなくなるようなものすごいエネルギーをいただきます。粗削りなのに動くことも出来なくなるくらいの強いチカラ。そんな若いエネルギーをたくさんいただいて、ホクホクツヤツヤで帰ります。
息子も何を血迷ったか『生まれた時から音楽を選択していた』ような子たち数人に囲まれて『音楽』を選択し、『なんで美術にせんかったん・・大変やで』と思いましたが、杞憂だったようで一年間(二年生は芸術の選択がないの、かわいそ)ものすごく自由に音楽を楽しんだようです。授業で唯一『まったくもって遊びの時間』で、ペーパー試験もあるものの、それほど(彼の低い)点数に反映してるとも思われないすばらしい好成績を収めました。
あ!伊勢丹で私はいつもお歳暮の商品券はお願いして『手描き』でのし紙の宛名を書いてもらうのですが、今年は毎年の上品な年配女性でなくて、若くてかわいいkちゃんタイプの子が、とても流麗な文字でわたしの難しい名前を書いてくれました。
株があがりまっせ〜。



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