2012/4/27

地獄だより  季節

 せっかく極楽の記事を書いたのに、しかもまだ4月だというのに、早速地獄から使者がやってきた。

 就寝前に、おばあちゃんを洗面台からトイレに車椅子で移動させようとした、そのとき!

 大きさは中くらいながら、あの地獄からの使者、ムカデ出現!!

 季節が季節なので、動きは緩慢だ。なぜか黒い丸いゴミ箱の底のRラインに沿って、じっとしていた。たしかに見逃してしまいそうな、見事な葉隠れの術だ。ムカデの分際ながら、かなりの知恵者とみた。しかし、すでにキミがいることを知っている私には、マヌケな誤摩化しでしかない。

 悲痛な叫び声で「おとーさん!!」とH氏を呼ぶと、何事かと血相かえて走ってくるH氏! 

 「ムカデが! ムカデが!!」と、完全に冷静さを失っている私に、激しく動揺しているH氏が指示する。彼には葉隠れの術が有効なのだ。
 「どこ! どこや!? 『瞬間凍殺ジェット』持ってきて!」

 ともう、阿鼻叫喚の坩堝(るつぼ)となるも、H氏は瞬時に冷凍ムカデとなった使者を戸外に連れ出し、踏みつけてミンチの刑に処したらしい。瞬間凍殺ジェットは偉大だ。マイナス85度に栄光あれ!

 しかし、仮にも「地獄からの」という形容がつくだけのことはあり、これで済まないのが、ムカデの恐ろしいところだ。よせばいいのに、奴らはツガイで行動するという夫婦善哉な生き物なのだ。

 つまりもう1匹が屋内に潜伏中なのだ!

 そういう訳で、一匹でたら、恐怖のどん底に引きずり込まれるのである。黒いヒモ状のものがあれば、すべてがムカデに見える。

 特に布団の中など厳重注意区域だ。さあ、寝るぞ〜♪という、一日でもっとも安らかなるときが、疑心暗鬼でチェックを怠らないようにしなければならない。だが、チェック済みでも安眠できない。なんと夜這をかけられたことも、一度や二度ではない。なんという理不尽! なんという悲惨!

 が、案外早く一件落着となった。翌日の夕方、神様関係のお供えを下げるとき、床の間に先日よりフタ回り大きい、黒光りするキチン質の体躯とウエイブ状にうごめく黄色の足を発見した。

 一瞬固まるも、魔法の武器を取りに走り、狙いを定めて攻撃を開始! さすがテキは大きいだけあり、先だってのムカデより戦いは長期にわたったが、霜をつけたテキはついに硬直した。我が軍の勝利! さすがは瞬間凍殺ジェットだ! 発明者は叙勲されるべきだと確信した。

 さあ、迅速に行動せねば解凍されてしまう。ハエたたきに乗せ戸外に連れ出し、シャベルギロチンの刑に処した。

 これで安心。そしてとりあえずは安眠だ。そう、とりあえず。

 だって、まだ4月だ。梅雨にもまだ遠いのに、と遠い目になってしまいそうだ。今後長期にわたる警戒が必要と思われる(悲)
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